孔子家語 / 曲禮子夏問
顏回死,魯定公吊焉,使人訪於孔子。孔子對曰:「凡在封內,皆臣子也,禮,君吊其臣,升自東階,向屍而哭,其恩賜之,施不有?也。」
新字:顔回死,魯定公吊焉,使人訪於孔子。孔子対曰:「凡在封内,皆臣子也,礼,君吊其臣,升自東階,向屍而哭,其恩賜之,施不有?也。」
書き下し
顔回死す、魯の定公吊う、人をして孔子に訪わしむ。孔子対えて曰く、「凡そ封内に在るは、皆臣子なり、礼、君其の臣を吊うは、東階より升り、屍に向いて哭す、其の恩之を賜う、施すこと?有らざるなり」と。
現代語訳
顔回が亡くなり、魯の定公が弔問しようとし、人を遣わして孔子に作法について尋ねさせた。孔子は答えた。「およそ国の領土内にいる者は皆、君主にとっての臣下の子である。礼では、君主がその臣下を弔問するときは、東の階段から昇り、遺体に向かって哭泣する。その恩恵を賜るにあたっては、特に難しい形式を施す必要はない。」
解説
顔回はもとより公職に就いていたわけではありませんが、孔子は「国の領土内にいる者は皆、君主にとっての臣子である」という考え方を示し、定公が弔問することの正当性を認めています。そのうえで、君主が臣下を弔問する際の基本的な作法を簡潔に説明し、特別に複雑な儀礼を必要としないと答えています。身分によらず、国内のすべての民が君主の恩恵の対象であるという考え方が示されており、優れた弟子の死に際して、その社会的地位にかかわらず手厚い弔意が示されるべきだという孔子の願いも読み取れます。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
顔回魯定公君の弔問の礼東階
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