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孔子家語 / 曲禮子夏問

孔子之弟子琴張與宗友衛齊豹,見宗魯於公子孟縶,孟縶以為參乘焉,及齊豹將殺孟縶,告宗魯,使行。宗魯曰:「吾由子而事之,今聞難而逃,是僭子也。子行事乎,吾將死以事周子,而歸死於公孟可也。」齊氏用戈擊公孟,宗以背蔽之,斷肱中,公孟、宗魯皆死。琴張聞宗魯死,將?弔之。孔子曰:「齊豹之盜,孟縶之賊也,汝何吊焉?君不食奸,不受亂,不為利病於回,不以回事人,不蓋非義,不犯非禮,汝何吊焉?」琴張乃止。

新字:孔子之弟子琴張与宗友衛斉豹,見宗魯於公子孟縶,孟縶以為参乗焉,及斉豹将殺孟縶,告宗魯,使行。宗魯曰:「吾由子而事之,今聞難而逃,是僭子也。子行事乎,吾将死以事周子,而帰死於公孟可也。」斉氏用戈撃公孟,宗以背蔽之,断肱中,公孟、宗魯皆死。琴張聞宗魯死,将?弔之。孔子曰:「斉豹之盗,孟縶之賊也,汝何吊焉?君不食奸,不受乱,不為利病於回,不以回事人,不蓋非義,不犯非礼,汝何吊焉?」琴張乃止。

書き下し

孔子の弟子琴張、宗友の衛の斉豹と、宗魯を公子孟縶に見えしむ、孟縶以て参乗と為す、斉豹将に孟縶を殺さんとするに及び、宗魯に告げて、行かしむ。宗魯曰く、「吾子に由りて之に事う、今難を聞きて逃ぐるは、是れ子を僭るなり。子事を行え、吾将に死して以て周子に事え、而して死を公孟に帰せんとす、可なり」と。斉氏戈を用いて公孟を撃つ、宗背を以て之を蔽い、肱を断ちて中り、公孟・宗魯皆死す。琴張、宗魯の死を聞き、将に弔わんとす。孔子曰く、「斉豹の盗は、孟縶の賊なり、汝何ぞ吊わんや。君は奸を食まず、乱を受けず、利の回に病むを為さず、回を以て人に事えず、非義を蓋わず、非礼を犯さず、汝何ぞ吊わんや」と。琴張乃ち止む。

現代語訳

孔子の弟子である琴張は、宗魯という人物の友人であった衛の斉豹という人物と交際があった。斉豹は宗魯を公子孟縶に紹介し、孟縶は宗魯を自分の参乗とした。斉豹が孟縶を殺そうと企てるに及び、宗魯にそのことを告げて、逃げるよう勧めた。宗魯は言った。「私はあなたの紹介によって孟縶に仕えている。今、危難を聞いて逃げ出すようなことをすれば、それはあなたの信用を裏切ることになる。あなたはご自分のなすべきことをなさってください。私は死をもって主君にお仕えし、その死を公孟に捧げようと思います。それでよいのです。」斉豹が戈を用いて公孟を襲ったとき、宗魯は自分の背でこれを庇い、腕を斬られて命中し、公孟と宗魯はともに死んだ。琴張は宗魯の死を聞くと、弔問に行こうとした。孔子は言った。「斉豹は盗賊であり、孟縶にとっての賊であった。お前がどうしてその宗魯を弔うことがあろうか。君子というものは、不正の恩恵にあずからず、乱に加担せず、利のために邪なことに苦しめられることをせず、邪なやり方で人に仕えず、不義を覆い隠すこともせず、非礼を犯すこともしない。お前がどうして弔問できようか。」琴張はそこで弔問をやめた。

解説

宗魯は自らを主君に紹介してくれた斉豹への恩義から、危険を知りながらもその場を離れず、主君である孟縶を庇って命を落としました。琴張は友人としてこれを弔おうとしましたが、孔子はこれを厳しく退けています。宗魯が身をもって守ろうとした孟縶自身、斉豹という反逆者と関わりを持った経緯があり、孔子から見れば、そもそも斉豹に紹介されて仕えたこと自体が不正の連鎖に連なる行為であったと判断されたのです。個人の忠義や律義さがどれほど立派に見えても、その関わりの根本に不義があれば手放しに称賛できないという、孔子の厳格な道徳的判断基準が示されています。
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この章句が説くこと

琴張宗魯斉豹不義との関わり

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