孔子家語 / 曲禮子貢問
孟獻子禫懸而不樂,可御而處內。子遊問於孔子曰:「若是則過禮也?」孔子曰:「獻子可謂加於人一等矣。」
新字:孟献子禫懸而不楽,可御而処內。子遊問於孔子曰:「若是則過礼也?」孔子曰:「献子可謂加於人一等矣。」
書き下し
孟献子禫にして懸くれども楽しまず、御すべくして内に処る。子遊、孔子に問いて曰く、「是くの若きは則ち礼に過ぎたるか」と。孔子曰く、「献子は人に一等を加うと謂うべし」と。
現代語訳
孟献子は喪明けの禫祭を終えて楽器を掛け直したが、それでも音楽を奏でて楽しむことはなく、また妻との同室が許される時期になっても、なお自らを慎んで控えていた。子遊が孔子に「これでは礼の定め以上に慎みすぎているのではないでしょうか」と尋ねた。孔子は答えた。「献子は、普通の人よりも一段上の徳を積んでいると言ってよいだろう。」
解説
喪の期間を終え、禫祭によって正式に日常への復帰が認められた後も、孟献子は楽器を掛けるだけで演奏はせず、夫婦の交わりが許される時期になってもなお自制し続けました。子遊はこれを「礼の規定を超えた過剰な慎み」ではないかと問いましたが、孔子は「加於人一等」と評価し、規定の最低限を守るだけでなく、なお深い哀悼の情を持ち続けることを美徳として肯定しています。定められた期間を守ることは最低限の礼にすぎず、それを超えてなお慎みを保つ姿勢に孔子は敬意を示しました。
この章句が説くこと
孟献子禫祭喪明けの慎み加於人一等