孔子家語 / 七十二弟子解
高柴,齊人,高氏之別族,字子羔,少孔子四十歲。長不過六尺,狀貌甚惡。為人篤孝而有法正。少居魯,見知名於孔子之門。仕為武城宰。
新字:高柴,斉人,高氏之別族,字子羔,少孔子四十歲。長不過六尺,状貌甚悪。為人篤孝而有法正。少居魯,見知名於孔子之門。仕為武城宰。
書き下し
高柴は、齊の人、高氏の別族、字は子羔、孔子より少きこと四十歲。長六尺を過ぎず、狀貌甚だ惡し。人と為り篤孝にして法正有り。少くして魯に居り、名を孔子の門に見知せらる。仕えて武城の宰と為る。
現代語訳
高柴は斉の国の人で、高氏の分家にあたる。字は子羔といい、孔子より四十歳年少であった。身の丈は六尺に満たず、容貌もかなり見劣りした。人柄は篤く孝行で、法や規律を守り正しく行動した。若い頃に魯に住み、孔子の門下でその名を知られるようになった。後に仕えて武城の宰(長官)となった。
解説
高柴、字を子羔という弟子は、体格や容貌には恵まれなかったものの、篤い孝行心と規律を守る正しさによって孔子門下で評価された人物です。論語にもその実直な人柄をうかがわせる評があり、要領のよさには欠ける実直な人柄であったことがうかがえますが、それでも法と正義を守る姿勢は高く評価され、武城の長官という要職に任じられました。外見や器用さではなく、地道な誠実さと規律遵守の姿勢が信頼を積み重ね、実際の登用につながったことを示す一例といえます。目立った才気がなくとも、誠実に務めを果たし続けることが評価される道につながるという点は、現代の職業人にとっても励みとなる示唆です。
この章句が説くこと
高柴子羔孝行法正武城宰