孔子家語 / 廟制
衛將軍文子將立三軍之廟於其家,使子羔訪於孔子。子曰:「公廟設於私家,非古禮之所及。吾弗知。」
新字:衛将軍文子将立三軍之廟於其家,使子羔訪於孔子。子曰:「公廟設於私家,非古礼之所及。吾弗知。」
書き下し
衛の將軍文子將に三軍の廟を其の家に立てんとし、子羔をして孔子に訪わしむ。子曰く、「公廟を私家に設くるは、古禮の及ぶ所に非ず。吾知らず。」
現代語訳
衛の将軍文子が、三軍(国の軍)の廟を自分の家に建てようとし、子羔に命じて孔子に相談させた。孔子は言った。「公の廟を個人の家に設けるということは、古の礼の及ぶところではない。私にはわからない。」
解説
衛の将軍文子が私邸に国家の廟を建てようとした前例のない計画について、孔子は「古の礼の及ぶところではない」として、率直に「わからない」と答えます。知らないことを知らないと言い切る態度は、論語の「知るを知るとし知らざるを知らずとするは是れ知るなり」に通じる姿勢です。前例のない事柄について安易に判断を下さず、答えを保留する慎重さも、この短いやり取りから読み取ることができます。
この章句が説くこと
廟制文子子羔知らざるを知らず慎重
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『墨子』貴義子墨子曰く、今、士の身を用うるは、商人の一布を用うるの慎しみに若かざるなり。商人、一布を用うるに、敢えて茍くも繼ぎて讎らず、必ず良き者を擇ぶ。今、士の身を用うるは則ち然らず。意の欲する所は則ち之を為す。厚き者は刑罰に入り、薄き者は毁醜を被る。則ち士の身を用うるは、商人の一布を用うるの慎しみに若かざるなり。
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論語・述而篇子の慎む所は、斉・戦・疾なり。
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孫子・火攻篇故に明主は之を慎み、良将は之を警む。此れ国を安んじ軍を全うするの道なり。
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