孔子家語 / 冠頌
懿子曰:「然則諸侯之冠,異天子與?」孔子曰:「君薨而世子主喪,是亦冠也已。人君無所殊也。」
新字:懿子曰:「然則諸侯之冠,異天子与?」孔子曰:「君薨而世子主喪,是亦冠也已。人君無所殊也。」
書き下し
懿子曰く、「然らば則ち諸侯の冠は、天子と異なるか。」孔子曰く、「君薨じて世子喪を主れば、是れ亦冠するなり。人君は殊なる所無きなり。」
現代語訳
懿子が尋ねた。「それでは、諸侯の元服は天子の場合と異なるのでしょうか。」孔子は答えた。「君主が亡くなり、世継ぎが喪主となって喪を執り行えば、それでもう元服したのと同じことになる。君主である以上、天子と異なるところはない。」
解説
諸侯の世継ぎであっても、父の喪を主宰する立場に立てば、それが実質的な元服に相当すると孔子は述べています。前段の「即位が元服に代わる」という論理を、天子だけでなく諸侯にも一貫して適用している点が特徴です。地位に応じた役割を果たすことこそが成人の証であり、儀式の有無より実質を重んじる姿勢が繰り返し確認できます。組織においても、肩書の変化そのものより、重い役割を実際に担い切ることが人を一人前にすると考えると、示唆に富みます。
この章句が説くこと
諸侯喪主元服一貫性役割
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