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韓非子 / 外儲説右下第三十五

夫賞所以勸也、而毀存焉、罰所以禁也、而譽加焉。民中立而不知所由。

新字:夫賞所以勧也、而毀存焉、罰所以禁也、而誉加焉。民中立而不知所由。

書き下し

夫れ賞は之を勸むる所以なるに、而も毀存し、罰は之を禁ずる所以なるに、而も譽れ加わる。民中立して由る所知らず。

現代語訳

賞は(善行を)奨励するためのものであるのに、(同時に)非難が向けられ、罰は(悪行を)禁止するためのものであるのに、(逆に)称賛が加えられるようでは、民は中立の立場に(混乱して)立ち、どう行動してよいかわからなくなる。

解説

褒美は良い行いを勧めるためのものなのに、褒めた相手が同時に陰口を言われる。罰は悪い行いを止めるためのものなのに、罰した相手がかえって世間から称賛される。そんな食い違いが続くと、人々はどちらを信じてよいか分からなくなり、身動きが取れなくなってしまいます。「挑戦しなさい」と言いながら失敗した人を厳しく責めたり、「正直に言いなさい」と言いながら都合の悪い本音を言った人を冷たく扱ったりすれば、家庭でも職場でも、人は本音を隠し、指示を待つだけの姿勢になってしまいます。褒めることと戒めることの筋道は、誰が見ても分かるようにはっきりと一貫させておく必要があるのです。

この章句が説くこと

一貫性評価制度ダブルバインド信賞必罰行動基準

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