孔子家語 / 禮運
言偃復問曰:「如此乎,禮之急也?」孔子曰:「夫禮,先王所以承天之道,以治人之情,列其鬼神,達於喪、祭、鄉射、冠、婚、朝、聘。故聖人以禮示之,則天下國家可得以禮正矣。」
新字:言偃復問曰:「如此乎,礼之急也?」孔子曰:「夫礼,先王所以承天之道,以治人之情,列其鬼神,達於喪、祭、鄉射、冠、婚、朝、聘。故聖人以礼示之,則天下国家可得以礼正矣。」
書き下し
言偃復た問いて曰わく:「此くの如きか、禮の急なるや。」孔子曰わく:「夫れ禮は、先王の天の道を承け、以て人の情を治め、其の鬼神を列ね、喪、祭、鄉射、冠、婚、朝、聘に達する所以なり。故に聖人禮を以て之を示せば、則ち天下國家禮を以て正す可し。」
現代語訳
言偃はさらに尋ねた。「それほどまでに、礼というものは重要なのですか。」孔子は答えた。「そもそも礼とは、先王が天の道を受け継ぎ、それによって人の心情を治め、鬼神への祭祀を秩序立て、喪礼・祭礼・郷射礼・冠礼・婚礼・朝見の礼・聘問の礼にまで行き渡らせるためのものである。だから聖人が礼によってこれを人々に示せば、天下国家は礼によって正しく治めることができるのだ。」
解説
本章は、前章で語られた「大同」から「礼」の重要性へと話が展開する導入部にあたる短い問答です。孔子は、礼が単なる形式的な作法ではなく、天の道を受け継いで人の情を治め、あらゆる人生の節目(喪・祭・成人・婚姻・朝廷・外交)を貫く根本原理であると位置づけています。礼を通じて社会全体を正すという発想は、個々の作法の背後に一貫した理念があってこそ、組織や社会の秩序が保たれるという考え方として理解することができます。
この章句が説くこと
礼言偃天の道人情喪祭鄉射冠婚朝聘
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