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孔子家語 / 五帝德

宰我曰:「請問禹。」孔子曰:「高陽之孫,鯀之子也,曰夏后。敏給克齊,其德不爽。其仁可親,其吾可信。聲為律,身為度。亹亹穆穆,為紀為綱。其功為百神之主,其惠為民父母。左準繩,右規矩;履四時,據四海。任臯繇、伯益,以贊其治。興六師,以征不序。四極之民,莫敢不服。」

新字:宰我曰:「請問禹。」孔子曰:「高陽之孫,鯀之子也,曰夏后。敏給克斉,其徳不爽。其仁可親,其吾可信。声為律,身為度。亹亹穆穆,為紀為綱。其功為百神之主,其恵為民父母。左準縄,右規矩;履四時,拠四海。任臯繇、伯益,以賛其治。興六師,以征不序。四極之民,莫敢不服。」

書き下し

宰我曰わく、「請う禹を問う。」孔子曰わく、「高陽の孫、鯀の子にして、夏后と曰う。敏給克斉にして、其の徳爽わず。其の仁は親しむ可く、其の言は信ず可し。声は律と為り、身は度と為る。亹亹穆穆として、紀と為り綱と為る。其の功は百神の主為り、其の恵は民の父母為り。左に準縄し、右に規矩す。四時を履み、四海に拠る。臯繇・伯益に任せて、以て其の治を賛く。六師を興して、以て序わざるを征す。四極の民、敢えて服せざる莫し。」

現代語訳

宰我は言った。「では、禹についてお尋ねいたします。」先生は言った。「高陽の孫であり、鯀の子であって、夏后という。てきぱきと物事をこなして規律に厳しく、その徳は乱れることがなかった。その仁愛は人を親しませ、その言葉は信頼するに足りた。その声はそのまま音楽の基準となり、その身のこなしはそのまま物差しの基準となった。勤勉でありながら穏やかで、あらゆる秩序と規範の根本となった。その功績は多くの神々の主となるほどであり、その恵みは民の父母のようであった。左手には水準器と墨縄を持ち、右手には円と方形を描く器具を持って(治水の測量に用い)、四季の巡りに従い、四海の隅々にまで及んだ。皋陶と伯益に仕事を任せて、その治世を助けさせた。六軍を興して、秩序に従わない者たちを征伐した。四方の果ての民に至るまで、あえて服従しない者はいなかった。」

解説

五帝に続けて語られる、夏王朝の始祖・禹についての説明です。治水事業で知られる禹らしく、「左に準縄し、右に規矩す」(水準器・墨縄・コンパス・定規を手にする)という測量道具の比喩で、その几帳面で正確な仕事ぶりが表現されています。また「声は律と為り、身は度と為る」という一節は、禹自身の声や身体の動きそのものが音律や度量衡の基準になったという伝承で、規範そのものを体現する存在として描かれていることを示しています。皋陶・伯益という有能な臣下に統治を助けさせ、従わない者には軍を興して征伐するという、徳治と武力の両方を使い分ける現実的な統治手腕も併せ持っていた点が、これまでの帝堯・帝舜とはやや異なる禹の特色として浮かび上がります。

この章句が説くこと

宰我治水準縄規矩皋陶伯益

この一句を、あなたの毎日に。

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