孔子家語 / 顏回
孔子謂顏回曰:「人莫不知此道之美,而莫之御也。莫之為也,何居?為聞者,盍日思也夫?」
新字:孔子謂顔回曰:「人莫不知此道之美,而莫之御也。莫之為也,何居?為聞者,盍日思也夫?」
書き下し
孔子顏回に謂いて曰わく、「人此の道の美なるを知らざる莫きも、之を御する莫きなり。之を為す莫きは、何の居ぞや。聞く者と為れば、盍ぞ日に思わざらんや。」
現代語訳
孔子が顔回に言った。「人は誰しもこの道の美しさを知らないわけではない。だが、それを実際に身に行き渡らせる者はいない。誰も実践しないのは、いったいどうしたことか。せっかく道について聞いた者であるならば、どうして日々それを思い続けないのか。」
解説
人は誰しも「道」の美しさや正しさを理解していながら、それを実際の行いに移せていないという現実を、孔子が嘆いた言葉です。知識として理解することと、それを日々の生活の中で実践し続けることの間には大きな隔たりがあり、孔子はその原因を、学んだことを絶えず思い返し反芻する日々の心がけの不足に見ています。「聞く者と為れば、盍ぞ日に思わざらんや」という一言は、知ったことを一度きりで終わらせず、日々繰り返し自分に問い直すことの重要性を説いています。知識を得ることよりも、それを継続的に意識し続けることの方が難しく、また重要であるという指摘は、学びを実践に結びつけたい現代人にもそのまま当てはまります。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
孔子顔回知行日々の省察実践
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