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後世への最大遺物 / 第二回・善いことにも害が伴う

事業におけるも同じことであります。クロムウェルの事業とか、リビングストンの事業はたいへん利益がありますかわりに、またこれには害が一緒に伴うております。また本を書くことも同じようにそのなかに善いこともありまた悪いこともたくさんあります。われわれはそれを完全なる遺物または最大遺物と名づけることはできないと思います。

書き下し

事業におけるも同じことであります。クロムウェルの事業とか、リビングストンの事業はたいへん利益がありますかわりに、またこれには害が一緒に伴うております。また本を書くことも同じように、そのなかに善いこともあり、また悪いこともたくさんあります。われわれはそれを完全なる遺物、または最大遺物と名づけることはできないと思います。

現代語訳

事業においても同じことです。クロムウェルの事業やリビングストンの事業は大いに益がある代わりに、これにも害が一緒に伴っています。また本を書くことも同じように、その中に善いこともあれば、悪いこともたくさんあります。私たちはそれを完全な遺物、あるいは最大遺物と名づけることはできないと思います。

解説

前夜に称えた二人の名が、ここでは害を伴う例として挙げ直されます。クロムウェルもリビングストンも、内村自身が尊敬すると言った人物です。その事業に害が伴うと認めるのは、自分の推薦を自分で相対化する誠実さでしょう。書くことも同じで、善いものも悪いものも生む。人が世に残す働きは、どれも両刃だという認識です。このあと示される第四の遺物だけが、害を伴わないものとして位置づけられます。

この章句が説くこと

事業両面評価遺物

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