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後世への最大遺物 / 第二回・文学は独立の隠れ場所

それゆえに多くの独立を望む人が政治界を去って宗教界に入り、宗教界を去って教育界に入り、また教育界を去ってついに文学界に入ったことは明かな事実であります。多くのエライ人は文学に逃げ込みました。文学は独立の思想を維持する人のために、もっとも便益なる隠れ場所であろうと思います。しかしながらただ今も申し上げましたとおり、かならずしも誰にでも入ることのできる道ではない。

書き下し

それゆえに、多くの独立を望む人が政治界を去って宗教界に入り、宗教界を去って教育界に入り、また教育界を去ってついに文学界に入ったことは明かな事実であります。多くのえらい人は文学に逃げ込みました。文学は独立の思想を維持する人のために、もっとも便益なる隠れ場所であろうと思います。しかしながら、ただ今も申し上げましたとおり、かならずしも誰にでも入ることのできる道ではない。

現代語訳

ですから、独立を求める多くの人が政治の世界を去って宗教の世界に入り、宗教の世界を去って教育の世界に入り、教育の世界を去ってついに文学の世界に入ったことは明らかな事実です。多くの偉い人が文学に逃げ込みました。文学は、独立した思想を保とうとする人にとって、もっとも便利な隠れ場所だろうと思います。しかし今も申し上げたとおり、必ずしも誰でも入れる道ではありません。

解説

独立を求める人の移動経路が、政治から宗教、宗教から教育、教育から文学へ、と一本の線で描かれます。組織の縛りが緩いほうへ順に移っていく道筋です。そして文学を隠れ場所と呼ぶ。逃げ込んだという言い方を隠さないところが率直で、著述を英雄的な選択として飾っていません。それでも誰でも入れる道ではないと繰り返し、行き詰まりを確認したまま、次の段の問いへ入っていきます。

この章句が説くこと

独立文学逃避組織思想

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