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後世への最大遺物 / 第一回・リビングストンを大事業家と見る

事業のことを考えますときに、私はいつでも有名のデビッド・リビングストンのことを思い出さないことはない。それで諸君のうち英語のできるお方に私はスコットランドの教授ブレーキの書いた“Life and Letters of David Livingstone”という本を読んでごらんなさることを勧めます。私一個人にとっては聖書のほかに、私の生涯に大刺激を与えた本は二つあります。一つはカーライルの『クロムウェル伝』であります。そのことについては私は後にお話をいたします。それからその次にこのブレーキ氏の書いた『デビッド・リビングストン』という本です。それでデビッド・リビングストンの一生涯はどういうものであったかというと、私は彼を宗教家あるいは宣教師と見るよりは、むしろ大事業家として尊敬せざるをえません。

書き下し

事業のことを考えますときに、私はいつでも有名のデビッド・リビングストンのことを思い出さないことはない。それで諸君のうち英語のできるお方に、私はスコットランドの教授ブレーキの書いた『リビングストンの生涯と書簡』という本を読んでごらんなさることを勧めます。私一個人にとっては、聖書のほかに、私の生涯に大刺激を与えた本は二つあります。一つはカーライルの『クロムウェル伝』であります。そのことについては私は後にお話をいたします。それからその次に、このブレーキ氏の書いた『デビッド・リビングストン』という本です。それでデビッド・リビングストンの一生涯はどういうものであったかというと、私は彼を宗教家あるいは宣教師と見るよりは、むしろ大事業家として尊敬せざるをえません。

現代語訳

事業のことを考えるとき、私はいつも有名なデビッド・リビングストンを思い出さずにいられません。ですから皆さんのうち英語のできる方に、スコットランドの教授ブレーキが書いた『リビングストンの生涯と書簡』という本を読んでみることをお勧めします。私個人にとって、聖書のほかに生涯へ大きな刺激を与えた本は二つあります。一つはカーライルの『クロムウェル伝』です。これについては後でお話しします。もう一つが、このブレーキ氏の書いた『デビッド・リビングストン』です。デビッド・リビングストンの一生涯はどういうものだったかというと、私は彼を宗教家あるいは宣教師と見るより、むしろ大事業家として尊敬せざるを得ません。

解説

自分を作った本を二冊だけ挙げるという、率直な自己開示です。しかも両方とも伝記で、思想書ではない。誰がどう生きたかが人を動かすという、この講演の主題と重なります。そしてリビングストンを宣教師ではなく事業家として尊敬すると言い切る。伝道者としての功績ではなく、アフリカに何を遺したかで測るという宣言で、本書が信仰の枠を超えて読まれる理由が、この評価の仕方に表れています。

この章句が説くこと

伝記事業影響読書尊敬

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