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後世への最大遺物 / 第一回・穢ない銭は一文もない

またそういう希望を持った人は、神がその人に命じたところの考えであると思うて十分にそのことを自から奨励されんことを望む。あるアメリカの金持ちが「私は汝にこの金を譲り渡すが、このなかに穢ない銭は一文もない」というて子供に遺産を渡したそうですが、私どもはそういう金が欲しいのです。

書き下し

またそういう希望を持った人は、神がその人に命じたところの考えであると思うて、十分にそのことを自から奨励されんことを望む。あるアメリカの金持ちが「私は汝にこの金を譲り渡すが、このなかに穢ない銭は一文もない」というて子供に遺産を渡したそうですが、私どもはそういう金が欲しいのです。

現代語訳

またそういう願いを持った人は、それは神がその人に命じた考えだと思って、自分で十分にその道を励んでほしい。あるアメリカの金持ちが、私はお前にこの金を譲り渡すが、この中に汚い銭は一文もない、と言って子供に遺産を渡したそうです。私たちはそういう金が欲しいのです。

解説

金の遺物について述べてきた議論が、一つの短い台詞に集約されます。この中に汚い銭は一文もない。額ではなく出どころが遺産の値打ちを決めるという判定で、金を遺す話の締めくくりとして置かれています。受け取る子から見れば、金額よりもこの一言のほうが重い遺産でしょう。内村が金を肯定してきたのは、額の大きさを称えるためではなく、この一言が言える生き方を称えるためだったことが、ここではっきりします。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。

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この章句が説くこと

遺産潔白出所金信頼

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