師導古典を学びたいすべての人に

後世への最大遺物 / 第一回・何か一つ事業を成し遂げて

われわれが死ぬまでにはこの世の中を少しなりとも善くして死にたいではありませんか。何か一つ事業を成し遂げて、できるならばわれわれの生まれたときよりもこの日本を少しなりともよくして逝きたいではありませんか。この点についてはわれわれ皆々同意であろうと思います。

書き下し

われわれが死ぬまでには、この世の中を少しなりとも善くして死にたいではありませんか。何か一つ事業を成し遂げて、できるならば、われわれの生まれたときよりも、この日本を少しなりともよくして逝きたいではありませんか。この点については、われわれ皆々同意であろうと思います。

現代語訳

私たちが死ぬまでには、この世を少しでも善くして死にたいではありませんか。何か一つ事業を成し遂げて、できるなら、自分が生まれたときよりもこの日本を少しでもよくして逝きたいではありませんか。この点については、私たちは皆同意でしょう。

解説

ここまでの議論を三行に畳んで、聞き手の同意を取り付ける段です。ハーシェルの言葉は世界に向けられていましたが、内村はそれをこの日本をと言い換え、自分たちの持ち場に引き寄せます。そして皆々同意であろうと確認して、話を次へ進める。この同意が取れたからこそ、では何を遺すのかという各論に入れるわけで、講演の構成としてはここが第一の節目です。目標を掲げる前に、目標に同意できているかを確かめる手順が踏まれています。

この章句が説くこと

事業日本合意目標改善

関連する章句

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ
いま登録すると、7日間すべての機能を無料でお試しいただけます。 無料ではじめる