師導古典を学びたいすべての人に

古語拾遺 / 橿原の帝宅

妖氣既晴無復風塵。建都橿原經營帝宅。

新字:妖気既晴無復風塵。建都橿原経営帝宅。

書き下し

妖気既に晴れて、復た風塵無し。都を橿原に建てて、帝宅を経営す。

現代語訳

災いをなす気はすっかり晴れ、もはや戦乱の風塵も起こらなくなった。そこで橿原に都を建てて、天皇の宮殿を造営した。

解説

神武天皇の東征が終わり、橿原に都が定まる場面を、わずか二句で告げる。前段には日臣命・饒速日命・椎根津彦・八咫烏ら、東征で功のあった諸氏の祖が並べられていた。その戦いが終わり、世を乱す気が晴れて、ようやく腰を据えて宮を造ることができる。「帝宅を経営す」の経営は、土地を測り建物を造り営むことをいう語で、大己貴神と少彦名神が天下を経営したとされる段と同じ字が使われている。戦いの記述から造営の記述へ、ここで書の調子が切り替わる。この後、斎部氏の祖である天富命が諸氏を率いて宮殿を建て、祭具を整える話が続く。平定の後にこそ、祭りと宮を整える者の出番が来る、という構成である。組織でも、立ち上げの戦いが終わった後の基盤づくりには、別の担い手が要る。

関連する章句

古典の入門書『人生の教科書』の表紙

人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。

古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。

本の中身を見る
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)+師導1か月=700円 本を見る