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管子 / 輕重戊

桓公問於管子曰:「萊、莒與柴田相并,為之奈何?」管子對曰:「萊、莒之山生柴。君其率白徒之卒,鑄莊山之金以為幣,重萊之柴賈。」萊君聞之,告左右曰:「金幣者,人之所重也。柴者,吾國之竒出也。以吾國之竒出,盡齊之重寶,則齊可并也。」萊即釋其耕農而治柴。管子即令隰朋反農。二年,桓公止柴,萊、莒之糴三百七十,齊糶十錢,萊、莒之民降齊者十分之七。二十八月,萊、莒之君請服。

新字:桓公問於管子曰:「萊、莒与柴田相并,為之奈何?」管子対曰:「萊、莒之山生柴。君其率白徒之卒,鋳荘山之金以為幣,重萊之柴賈。」萊君聞之,告左右曰:「金幣者,人之所重也。柴者,吾国之奇出也。以吾国之奇出,尽斉之重宝,則斉可并也。」萊即釈其耕農而治柴。管子即令隰朋反農。二年,桓公止柴,萊、莒之糴三百七十,斉糶十銭,萊、莒之民降斉者十分之七。二十八月,萊、莒之君請服。

書き下し

桓公管子に問いて曰く、「萊・莒と柴田と相い并す、之を為すこと奈何」と。管子對えて曰く、「萊・莒の山は柴を生ず。君其れ白徒の卒を率い、莊山の金を鑄て以て幣と為し、萊の柴の賈を重くせよ」と。萊の君之を聞き、左右に告げて曰く、「金幣なる者は、人の重んずる所なり。柴なる者は、吾が國の竒出なり。吾が國の竒出を以て、齊の重寶を盡くさば、則ち齊は并すべきなり」と。萊即ち其の耕農を釋てて柴を治む。管子即ち隰朋をして農に反らしむ。二年にして、桓公柴を止む、萊・莒の糴は三百七十、齊の糶は十錢、萊・莒の民の齊に降る者十分の七。二十八月にして、萊・莒の君服するを請う。

現代語訳

桓公が管子に問うた。萊と莒が柴の採れる土地と隣り合っている。どうすればよいか。管子が答えた。萊と莒の山は柴を生みます。君は人夫の兵を率い、荘山の金を鋳て貨幣とし、萊の柴の値を吊り上げなさい。萊の君はこれを聞いて側近に告げた。金と貨幣は人が重んじるものだ。柴は我が国から出る珍しい産である。我が国の産で斉の重い宝を吸い尽くせば、斉は併呑できる、と。萊はすぐに耕作を捨てて柴を扱うようになった。管子はすぐ隰朋に命じて農に戻らせた。二年たって、桓公は柴を買うのをやめた。萊と莒の買値は三百七十、斉の売値は十銭。萊と莒の民で斉に下る者は十分の七。二十八か月で、萊と莒の君は降伏を願い出た。

解説

萊と莒の山は柴が採れる。管子は金を鋳て貨幣にし、柴の値を吊り上げます。相手の君は喜んで、こちらの特産で斉の宝を吸い尽くせると考えた。畑を捨てて柴を刈るようになったところで、斉は買うのをやめる。二年で買値と売値の差は大きく開き、民の七割が斉へ移りました。魯梁と同じ型が、品を変えて繰り返されます。

この章句が説くこと

萊莒の山は柴を生ず荘山の金を鋳て以て幣と為し萊の柴の賈を重くせよ吾が国の奇出を以て斉の重宝を尽くさば則ち斉は并すべきなり萊即ち其の耕農を釈てて柴を治む特産依存

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