管子 / 輕重丁
管子曰:「以國一籍臣右守布萬兩,而右麻籍四十倍其賈,術布五十倍其賈。公以重布決諸侯賈,如此而有二十齊之故。是故輕軼於賈榖制畜者,則物軼於四時之輔。善為國者,守其國之財。湯之以髙下,注之以徐疾,一可以為百。未嘗籍求於民,而使用若河海,終則有始。此謂守物而御天下也。」
新字:管子曰:「以国一籍臣右守布万両,而右麻籍四十倍其賈,術布五十倍其賈。公以重布決諸侯賈,如此而有二十斉之故。是故軽軼於賈榖制畜者,則物軼於四時之輔。善為国者,守其国之財。湯之以高下,注之以徐疾,一可以為百。未嘗籍求於民,而使用若河海,終則有始。此謂守物而御天下也。」
書き下し
管子曰く、「國を以て一たび籍らば、臣右に布萬兩を守らん、而して右の麻の籍は其の賈を四十倍し、術布は其の賈を五十倍す。公重布を以て諸侯の賈を決すれば、此くの如くにして二十齊の故有り。是の故に賈に輕軼して榖を制し畜を制する者は、則ち物は四時の輔に軼す。善く國を為むる者は、其の國の財を守る。之を湯するに髙下を以てし、之に注ぐに徐疾を以てすれば、一は以て百と為すべし。未だ嘗て民に籍り求めずして、用を使うこと河海の若く、終われば則ち始め有り。此れ物を守りて天下を御すと謂うなり」と。
現代語訳
管子が言った。国じゅうに一度割り当てれば、私は右のほうで布一万両を押さえます。すると右の麻への割り当ては値を四十倍にし、道に出る布は値を五十倍にする。公が値の上がった布で諸侯との取引を決めれば、これで斉が二十あるのと同じことになります。だから値の動きを先回りして穀物を制し家畜を制すれば、物は四季の巡りを追い越して動く。うまく国を治める者は、その国の財を押さえる。高い安いによって温め、緩急によって注げば、一は百にできる。かつて一度も民から取り立てずに、入用を使うことは大河や海のようであり、終われば始まりがある。これを、物を押さえて天下を操るというのです。
解説
一度国じゅうにかければ、麻の値は四十倍、布は五十倍になる。その値で諸侯との取引を決めれば、斉が二十あるのと同じになる。あとは高低で温め、緩急で注ぐ。一が百になり、民から取り立てずに海のように使える。終われば始まりがある、という繰り返しの言葉で締まります。
この章句が説くこと
右の麻の籍は其の賈を四十倍し術布は其の賈を五十倍す之を湯するに高下を以てし之に注ぐに徐疾を以てす一は以て百と為すべし未だ嘗て民に籍り求めずして用を使うこと河海の若し相場取引
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『管子』山至數君は大夫の委を用いて、以て流れ上に歸す。君は民を用いて、時を以て君に歸す。輕きを藏し、輕きを出だすに重きを以てするは、數なり。則ち彼れ安くんぞ自ら還りて獨り之を委する大夫有らんや。彼の諸侯の榖十にして、吾が國の榖をして二十ならしめば、則ち諸侯の榖は吾が國に歸せん。諸侯の榖二十にして、吾が國の榖十なれば、則ち吾が國の榖は諸侯に歸せん。故に善く天下を為むる者は、謹んで重の流れを守りて、天下も吾より洩らさず。彼の重の相い歸するは、水の下に就くが如し。吾が國の歳凶なるに非ざるも、幣を以て之を藏す、故に國榖は倍重し、故に諸侯の榖至るなり。是れ一分を藏して以て諸侯の一分を致すなり、利は天下に奪われず、大夫は以て富み侈るを得ず。重きを以て輕きを藏し、國に常に十有るは、國の筴なり。故に諸侯は服して正されずとも臣は櫎に從いて以て忠なり。此れ輕重を以て天下を御するの道なり、之を數應と謂う。
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