管子 / 輕重甲
管子曰:「隂王之國有三,而齊與在焉。」桓公曰:「此若言可得聞乎?」管子對曰:「楚有汝、漢之黄金,而齊有渠展之鹽,燕有遼東之煮此隂王之國也。且楚之有黄金,中齊有薔石也。茍有操之不工,用之不善,天下倪而是耳。使夷吾得居楚之黄金,吾能令農毋耕而食,女母織而衣。今齊有渠展之鹽,請君伐菹薪,煑沸火為鹽,正而積之。」桓公曰:「諾。」十月始正,至於正月,成鹽三萬六千鍾。
新字:管子曰:「陰王之国有三,而斉与在焉。」桓公曰:「此若言可得聞乎?」管子対曰:「楚有汝、漢之黄金,而斉有渠展之塩,燕有遼東之煮此陰王之国也。且楚之有黄金,中斉有薔石也。茍有操之不工,用之不善,天下倪而是耳。使夷吾得居楚之黄金,吾能令農毋耕而食,女母織而衣。今斉有渠展之塩,請君伐菹薪,煑沸火為塩,正而積之。」桓公曰:「諾。」十月始正,至於正月,成塩三万六千鍾。
書き下し
管子曰く、「隂王の國に三有り、而して齊も與に在り」と。桓公曰く、「此の若き言は得て聞くべきか」と。管子對えて曰く、「楚に汝・漢の黄金有り、而して齊に渠展の鹽有り、燕に遼東の煮有り、此れ隂王の國なり。且つ楚の黄金有るは、中齊に薔石有るがごときなり。茍しくも之を操ること工ならず、之を用うること善からざれば、天下倪して是のみ。夷吾をして楚の黄金に居るを得しめば、吾れ能く農をして耕さずして食らわしめ、女をして織らずして衣せしめん。今齊に渠展の鹽有り、請う君菹薪を伐り、沸火を煑て鹽と為し、正して之を積め」と。桓公曰く、「諾」と。十月に始めて正し、正月に至りて、鹽を成すこと三萬六千鍾。
現代語訳
管子が言った。隠れた王の国が三つあり、斉もそのなかにあります。桓公が言った。その言葉を聞かせてもらえるか。管子が答えた。楚には汝水と漢水の黄金があり、斉には渠展の塩があり、燕には遼東の塩焼きがある。これが隠れた王の国です。しかも楚に黄金があるのは、斉の中ほどに石があるのと変わりません。扱いが巧みでなく、用い方がよくなければ、天下は横目で見て終わりです。もし私に楚の黄金を扱わせてもらえたなら、農夫を耕さずに食べさせ、女を織らずに着せることができます。いま斉には渠展の塩がある。君は薪を刈り、火にかけて煮て塩を作り、整えて積んでおきなさい。桓公は、よし、と言った。十月に始めて整え、正月までに塩を三万六千鍾作った。
解説
この章句が説くこと
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