管子 / 輕重甲
桓公曰:「輕重之數,國準之分,吾已得而聞之矣。請問用兵奈何?」管子對曰:「五戰而至於兵。」桓公曰:「此若言何謂也?」管子對曰:「請戰衡,戰準,戰流,戰權,戰勢。此所謂五戰而至於兵者也。」桓公曰:「善。」
新字:桓公曰:「軽重之数,国準之分,吾已得而聞之矣。請問用兵奈何?」管子対曰:「五戦而至於兵。」桓公曰:「此若言何謂也?」管子対曰:「請戦衡,戦準,戦流,戦権,戦勢。此所謂五戦而至於兵者也。」桓公曰:「善。」
書き下し
桓公曰く、「輕重の數、國準の分は、吾れ已に得て之を聞けり。請う用兵は奈何を問う」と。管子對えて曰く、「五たび戰いて兵に至る」と。桓公曰く、「此の若き言は何の謂いぞや」と。管子對えて曰く、「請う衡に戰い、準に戰い、流に戰い、權に戰い、勢に戰う。此れ所謂五たび戰いて兵に至る者なり」と。桓公曰く、「善し」と。
現代語訳
桓公が言った。値の上げ下げの数え方も、国の基準の分け方も、もう聞かせてもらった。兵の用い方について聞きたい。管子が答えた。五たび戦って、それから兵に至ります。桓公が言った。その言葉はどういう意味か。管子が答えた。釣り合いで戦い、水準で戦い、流れで戦い、持ち札で戦い、勢いで戦う。これがいわゆる、五たび戦ってから兵に至るということです。桓公は、よい、と言った。
解説
兵の用い方を問われて、いきなり武器の話をしません。釣り合いで戦い、水準で戦い、流れで戦い、持ち札で戦い、勢いで戦う。五つ戦ってはじめて兵の出番になる、という順序です。武力の前に打つ手が五段ある、と数えて見せたところに、この篇の構えがあります。
この章句が説くこと
請う用兵は奈何を問う五たび戦いて兵に至る衡に戦い準に戦い流に戦い権に戦い勢に戦う此れ所謂五たび戦いて兵に至る者なり順序経済戦
関連する章句
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『管子』揆度桓公管子に問いて曰く、「輕重の數は惡くにか終わる」と。管子對えて曰く、「四時の更ごも舉がるが若く、終わる所無し。國に患憂有れば、五榖を輕重して以て用を調え、餘りを積み羨を臧して以て賞に備う。天下賔服し、海内を有てば、以て誠信仁義の士を富ます。故に民は辭讓を髙くして、竒怪を為す者無し。彼の輕重なる者は、諸侯服せざれば以て出でて戰い、諸侯賔服すれば以て仁義を行う」と。
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『管子』參患君の卑尊する所以、國の安危する所以の者は、兵より要なるは莫し。故に暴國を誅するには必ず兵を以てし、辟民を禁ずるには必ず刑を以てす。然らば則ち兵なる者は、外は以て暴を誅し、内は以て邪を禁ず。故に兵なる者は、主を尊び國を安んずるの經なり、廢す可からざるなり。夫の世主の若きは則ち然らず。外に兵を以てせずして暴を誅せんと欲せば、則ち地必ず虧けん。内に刑を以てせずして邪を禁ぜんと欲せば、則ち國必ず亂れん。故に凡そ兵を用うるの計、三驚は一至に當たり、三至は一軍に當たり、三軍は一戰に當たる。故に一期の師は、十年の蓄積殫き、一戰の費は、累代の功盡く。今刃を交え兵を接して而る後に之を利するは、則ち戰いて自ら勝つ者なり。城を攻め邑を圍み、主人子を易えて之を食い、骸を析きて之を爨ぐは、則ち攻めて自ら拔く者なり。是を以て聖人は小さく征して大いに匡し、天の時を失わず、地の利を空しくせず、日を用うるに夢を維ぎ、其の數は計より出でず。故に計必ず先ず定まりて、兵境を出づ。計未だ定まらずして兵境を出づれば、則ち戰いて自ら敗れ、攻めて自ら毀るる者なり。
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