管子 / 揆度
管子曰:「神農之數曰:一榖不登,減一榖榖之法什倍。二榖不登,減二榖榖之法再什倍。夷疏滿之,無食者予之陳,無種者貸之新,故無什倍之賈,無倍稱之民。」
新字:管子曰:「神農之数曰:一榖不登,減一榖榖之法什倍。二榖不登,減二榖榖之法再什倍。夷疏満之,無食者予之陳,無種者貸之新,故無什倍之賈,無倍称之民。」
書き下し
管子曰く、「神農の數に曰く、一榖登らざれば、一榖を減じて榖の法は什倍す。二榖登らざれば、二榖を減じて榖の法は再び什倍す。夷疏之に滿つ、食無き者には之に陳を予え、種無き者には之に新を貸す、故に什倍の賈無く、倍稱の民無し」と。
現代語訳
管子が言った。神農の数え方にいう。一つの穀物が実らなければ、その一つが減って穀物の相場は十倍になる。二つの穀物が実らなければ、二つが減って相場はさらに十倍になる。そこへ野の菜を回して満たし、食べ物のない者には古い蓄えを与え、種のない者には新しい種を貸す。だから十倍の値がつくこともなく、倍の利息に苦しむ民も出ない。
解説
神農の数え方として伝えられる短い一段です。作物が一つ実らなければ穀物の値は十倍、二つならさらに十倍。そこへ野の菜を回して補い、食べ物のない者には古い蓄えを与え、種のない者には新しい種を貸す。だから十倍の値もつかず、倍の利息に苦しむ民も出ない。値が跳ねる前に手を打つ、という形になっています。
この章句が説くこと
一榖登らざれば一榖を減じて榖の法は什倍す夷疏之に満つ食無き者には之に陳を予え種無き者には之に新を貸す故に什倍の賈無く倍称の民無し凶作相場
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