管子 / 山至數
桓公問管子曰:「請問幣乗馬。」管子對曰:「始取夫三大夫之家,方六里而一乗,二十七人而奉一乗。幣乗馬者,方六里,田之美惡若干,穀之多寡若干,榖之貴賤若干,凡方六里用幣若干,榖之重用幣若干。故幣乗馬者,布幣於國,幣為一國陸地之數,謂之幣乗馬。」
新字:桓公問管子曰:「請問幣乗馬。」管子対曰:「始取夫三大夫之家,方六里而一乗,二十七人而奉一乗。幣乗馬者,方六里,田之美悪若干,穀之多寡若干,榖之貴賤若干,凡方六里用幣若干,榖之重用幣若干。故幣乗馬者,布幣於国,幣為一国陸地之数,謂之幣乗馬。」
書き下し
桓公管子に問いて曰く、「請う幣乗馬を問う」と。管子對えて曰く、「始め夫の三大夫の家を取るに、方六里にして一乗、二十七人にして一乗を奉ず。幣乗馬なる者は、方六里、田の美惡は若干、穀の多寡は若干、榖の貴賤は若干、凡そ方六里に幣を用うること若干、榖の重に幣を用うること若干。故に幣乗馬なる者は、幣を國に布き、幣もて一國陸地の數と為す、之を幣乗馬と謂う」と。
現代語訳
桓公が管子に問うた。銭による乗馬の数え方について聞きたい。管子が答えた。まず三大夫の家を取るとして、六里四方で一乗、二十七人で一乗を支えます。銭による乗馬とは、六里四方について、田の良し悪しがどれだけ、穀物の多い少ないがどれだけ、穀物の高い安いがどれだけ、六里四方全体で用いる銭がどれだけ、穀物の値に用いる銭がどれだけ、と数えることです。だから銭による乗馬とは、銭を国じゅうに配り、銭をもって国の陸地全体の数とすることをいう。これを銭による乗馬といいます。
解説
六里四方から一乗、二十七人で一乗を支える。そこから始めて、田の良し悪し、穀物の多寡、値の高低をすべて数に直します。そのうえで、国土そのものを銭の数として言い表す。国を一枚の帳面に写しかえる作業です。単位を決めて全部を同じ物差しに載せる、という発想が徹底しています。
この章句が説くこと
方六里にして一乗二十七人にして一乗を奉ず田の美悪は若干穀の多寡は若干榖の貴賤は若干幣を国に布き幣もて一国陸地の数と為す之を幣乗馬と謂う単位換算
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『管子』山至數桓公曰く、「幣乗馬の數を行うこと奈何」と。管子對えて曰く、「士は資を受くるに幣を以てし、大夫は邑を受くるに幣を以てし、人馬は食を受くるに幣を以てすれば、則ち一國の榖資は上に在り、幣貲は下に在り、國榖の什倍するは、數なり。萬物財物の什の二を去るは、筴なり。皮革・筋角・羽毛・竹箭・器械・財物、茍しくも國器君用に合する者は、皆な矩劵上に有り。君實に鄉州に藏せしめて曰く、『某月某日、茍しくも責を從うる者は、鄉に決し州に決す』と。故に曰く、庸に就くこと一日にして決す、と。國筴は榖より出づ、軌もて國を筴るは、貨幣乗馬なる者なり。今刀布は官府に藏し、巧幣萬物の輕重は皆な賈に在り。彼れ幣重ければ萬物輕く、幣輕ければ萬物重し。彼れ榖重ければ榖輕し。人君榖幣金の衡を操れば、天下定むべきなり。此れ天下を守るの數なり」と。
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