師導古典を学びたいすべての人に

管子 / 乘馬數

今至於其亡筴乗馬之君,春秋冬夏不知時終始,作功起衆,立宫室臺榭,民失其本事,君不知其失諸春筴,又失諸夏秋之筴數也。民無賣子,數矣猛毅之人淫暴,貧病之民乞請。君行律度焉,則民被刑僇而不從於主上,此筴乗馬之數亡也。乗馬之準,與天下齊準。彼物輕則見泄,重則見射。此鬬國相泄,輕重之家相奪也。至於王國,則持流而止矣。」桓公曰:「何謂持流?」管子對曰:「有一人耕而五人食者,有一人耕而四人食者,有一人耕而三人食者,有一人耕而二人食者。此齊力而功地,田筴相圓此國筴之時守也。君不守以筴,則民且守於上,此國筴流巳。」

新字:今至於其亡筴乗馬之君,春秋冬夏不知時終始,作功起衆,立宫室台榭,民失其本事,君不知其失諸春筴,又失諸夏秋之筴数也。民無売子,数矣猛毅之人淫暴,貧病之民乞請。君行律度焉,則民被刑僇而不従於主上,此筴乗馬之数亡也。乗馬之準,与天下斉準。彼物軽則見泄,重則見射。此鬬国相泄,軽重之家相奪也。至於王国,則持流而止矣。」桓公曰:「何謂持流?」管子対曰:「有一人耕而五人食者,有一人耕而四人食者,有一人耕而三人食者,有一人耕而二人食者。此斉力而功地,田筴相円此国筴之時守也。君不守以筴,則民且守於上,此国筴流巳。」

書き下し

今其の筴乗馬を亡う君に至りては、春秋冬夏、時の終始を知らず、功を作し衆を起こし、宫室臺榭を立て、民は其の本事を失う。君は其の諸を春の筴に失い、又た諸を夏秋の筴數に失えるを知らず。民に子を賣る無きは、數なり。猛毅の人は淫暴し、貧病の民は乞い請う。君律度を行えば、則ち民は刑僇を被りて主上に從わず。此れ筴乗馬の數の亡ぶるなり。乗馬の準は、天下と準を齊しくす。彼の物は輕ければ則ち泄れ、重ければ則ち射らる。此れ鬬國相い泄らし、輕重の家相い奪うなり。王國に至りては、則ち流を持して止む」と。桓公曰く、「何をか流を持すと謂う」と。管子對えて曰く、「一人耕して五人食う者有り、一人耕して四人食う者有り、一人耕して三人食う者有り、一人耕して二人食う者有り。此れ力を齊しくして地に功するなり。田の筴相い圓かなる、此れ國筴の時守なり。君筴を以て守らざれば、則ち民且に上に守らんとす、此れ國筴の流るるのみ」と。

現代語訳

いま乗馬の手立てを失った君ともなれば、春も秋も冬も夏も時の始まりと終わりを知らず、工事を起こして人を集め、宮室や高殿を建て、民は生業を失う。君は春の手立てで失い、さらに夏と秋の数え方でも失っていることに気づかない。民に子を売る者がないのは、数えているからである。荒々しい者は乱れて暴れ、貧しく病んだ民は物乞いをする。君が律と度を振り回せば、民は刑を受けて主に従わなくなる。これが乗馬の数え方の滅びである。乗馬の水準は、天下と水準を揃える。物は軽ければ流れ出し、重ければ狙い撃たれる。これが争う国どうしが互いに流し出し、値を操る家が互いに奪い合うということである。王たる国に至れば、流れをせき止めて終わる。桓公が言った。流れをせき止めるとは何か。管子が答えた。一人が耕して五人が食べる者があり、一人が耕して四人が食べる者があり、一人が耕して三人が食べる者があり、一人が耕して二人が食べる者があります。これは同じ力で土地に働いているのです。田の手立てが行き渡っていること、これが国の手立ての時に応じた守りです。君が手立てで守らなければ、民のほうが上に対して守りに入る。これでは国の手立ては流れ出るだけです。

解説

同じ力で耕していても、一人が養う人数は五人から二人までばらつく。そこを数えていないと、国の手立ては外へ流れ出るという話です。物は安ければ他国へ流れ、高ければ狙われる。値の動きが国境を越えることを、流れという言葉で捉えています。なお底本は「民に子を賣る無きは數なり」の句点が一字ずれています。

この章句が説くこと

春秋冬夏時の終始を知らず功を作し衆を起こす乗馬の準は天下と準を斉しくす彼の物は軽ければ則ち泄れ重ければ則ち射らる一人耕して五人食う者有り一人耕して二人食う者有り生産流出

関連する章句

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ
いま登録すると、7日間すべての機能を無料でお試しいただけます。 無料ではじめる