管子 / 山至數
桓公問管子曰:「特命我曰:『天子三百領,泰嗇而散。大夫准此而行。』此如何?」管子曰:「非法家也。大夫髙其壟,美其室,此奪農事及市庸,此非便國之道也。民不得以織為縿綃,而貍之於地。彼善為國者,乗時徐疾而已矣,謂之國㑹。」
新字:桓公問管子曰:「特命我曰:『天子三百領,泰嗇而散。大夫准此而行。』此如何?」管子曰:「非法家也。大夫高其壟,美其室,此奪農事及市庸,此非便国之道也。民不得以織為縿綃,而貍之於地。彼善為国者,乗時徐疾而已矣,謂之国会。」
書き下し
桓公管子に問いて曰く、「特我に命じて曰く、『天子は三百領、泰だ嗇にして散ず。大夫は此に准じて行う』と。此れ如何」と。管子曰く、「法家に非ざるなり。大夫其の壟を髙くし、其の室を美にす、此れ農事及び市庸を奪う、此れ國を便にするの道に非ざるなり。民は織を以て縿綃と為すを得ずして、之を地に貍む。彼の善く國を為むる者は、時に乗じて徐疾するのみ、之を國㑹と謂う」と。
現代語訳
桓公が管子に問うた。特が私に告げて言った。天子は三百領の衣を、ひどく惜しみながらも葬りに散らす。大夫もこれに倣って行う、と。これはどうか。管子が言った。法にかなうやり方ではありません。大夫が墓を高くし、屋敷を美しくする。これは農事の手も市の日雇いの手も奪います。国のためになる道ではない。民が織ったものを着物にできず、それを地面に埋めてしまうのです。うまく国を治める者は、時に乗って緩急をつけるだけです。これを国の勘定といいます。
解説
天子は三百領の衣を葬りに散らす、大夫もそれに倣え。その説を退けます。墓を高くし屋敷を飾れば、農事の手も市の日雇いの手も取られる。織った布が着物にならず地面に埋められる、という言い方が具体的でした。贅沢が仕事を生むという事語篇の説とは、はっきり反対側に立っています。
この章句が説くこと
大夫其の壟を高くし其の室を美にす此れ農事及び市庸を奪う民は織を以て縿綃と為すを得ずして之を地に貍む彼の善く国を為むる者は時に乗じて徐疾するのみ葬礼贅沢
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