管子 / 國蓄
利出於一孔者,其國無敵。出二孔者,其兵不詘。出三孔者,不可以舉兵。出四孔者,其國必亡。先王知其然,故塞民之養,隘其利途。故予之在君,奪之在君,貧之在君,富之在君。故民之戴上如日月,親君若父母。
新字:利出於一孔者,其国無敵。出二孔者,其兵不詘。出三孔者,不可以舉兵。出四孔者,其国必亡。先王知其然,故塞民之養,隘其利途。故予之在君,奪之在君,貧之在君,富之在君。故民之戴上如日月,親君若父母。
書き下し
利の一孔より出づる者は、其の國敵無し。二孔より出づる者は、其の兵詘まず。三孔より出づる者は、以て兵を舉ぐべからず。四孔より出づる者は、其の國必ず亡ぶ。先王は其の然るを知る、故に民の養いを塞ぎ、其の利の途を隘くす。故に予うるは君に在り、奪うは君に在り、貧しくするは君に在り、富ますは君に在り。故に民の上を戴くこと日月の如く、君に親しむこと父母の若し。
現代語訳
利益が一つの穴から出る国は、敵がない。二つの穴から出る国は、その兵が屈しない。三つの穴から出る国は、兵を起こすことができない。四つの穴から出る国は、必ず滅びる。先王はそうと知っていたから、民が自分で養う道をふさぎ、利益への道を狭くした。だから与えるのも君にあり、奪うのも君にあり、貧しくするのも君にあり、富ますのも君にある。だから民が上を仰ぐさまは日や月のようであり、君に親しむさまは父母のようであった。
解説
利益の出口がいくつあるか。その数だけで国の強さが決まると言い切ります。一つなら敵なし、四つなら必ず滅ぶ。与えるも奪うも貧しくするも富ますも、すべて君の側にある状態を作る。民が日や月のように仰ぐのは、他に道がないからだ、とも読めてしまう。管子のなかでもいちばん冷たく明快な一段です。
この章句が説くこと
利の一孔より出づる者は其の国敵無し四孔より出づる者は其の国必ず亡ぶ民の養いを塞ぎ其の利の途を隘くす予うるは君に在り奪うは君に在り集中統制
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