管子 / 形勢解
明主上不逆天,下不壙地,故天予之時,地生之財。亂主上逆天道,下絶地理,故天不予時,地不生財。故曰:「其功順天者天助之,其功逆天者天違之。」古者武王,天之所助也,故雖地小而民少,猶之為天子也。桀、紂,天之所違也,故雖地大民衆,猶之困辱而死亡也。故曰:「天之所助,雖小必大;天之所違,雖大必削。」與人交,多詐偽,無情實,偷取一切,謂之烏集之交。烏集之交,初雖相驩,後必相咄。故曰:「烏集之交,雖善不親。」
新字:明主上不逆天,下不壙地,故天予之時,地生之財。乱主上逆天道,下絶地理,故天不予時,地不生財。故曰:「其功順天者天助之,其功逆天者天違之。」古者武王,天之所助也,故雖地小而民少,猶之為天子也。桀、紂,天之所違也,故雖地大民衆,猶之困辱而死亡也。故曰:「天之所助,雖小必大;天之所違,雖大必削。」与人交,多詐偽,無情実,偸取一切,謂之烏集之交。烏集之交,初雖相驩,後必相咄。故曰:「烏集之交,雖善不親。」
書き下し
明主は上は天に逆らわず、下は地を壙しくせず、故に天之に時を予え、地之に財を生ず。亂主は上は天道に逆らい、下は地理を絶つ、故に天は時を予えず、地は財を生ぜず。故に曰く、「其の功天に順う者は天之を助け、其の功天に逆らう者は天之に違う」と。古者武王は、天の助くる所なり、故に地小にして民少なしと雖も、猶お之れ天子と為るなり。桀・紂は、天の違う所なり、故に地大に民衆しと雖も、猶お之れ困辱して死亡するなり。故に曰く、「天の助くる所は、小なりと雖も必ず大なり。天の違う所は、大なりと雖も必ず削らる」と。人と交わるに、詐偽多く、情實無く、偷かに一切を取る、之を烏集の交わりと謂う。烏集の交わりは、初め相驩ぶと雖も、後には必ず相咄る。故に曰く、「烏集の交わりは、善しと雖も親しまず」と。
現代語訳
明主は上では天に逆らわず、下では地を荒れさせない。だから天は時を与え、地は財を生む。乱れた主は上では天の道に逆らい、下では地の理を断つ。だから天は時を与えず、地は財を生まない。だから、その功が天に従う者は天が助け、天に逆らう者は天が背く、という。昔、武王は天が助けたので、土地が小さく民が少なくても天子となった。桀と紂は天が背いたので、土地が大きく民が多くても、苦しめられ辱められて滅びた。だから、天が助けるものは小さくても必ず大きくなり、天が背くものは大きくても必ず削られる、という。人と交わるのに、偽りが多く、実がなく、こっそりすべてを取ろうとする。これを烏の群れの交わりという。烏の群れの交わりは、はじめは喜び合っても、後には必ず互いに舌打ちする。だから、烏の群れの交わりは、よさそうでも親しくならない、という。
解説
この章句が説くこと
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『弁名』天命帝鬼神天は解を待たず。人の皆知る所なり。之を望めば蒼蒼然として、冥冥乎として得て測るべからず。日月星辰焉に繋り、風雨寒暑焉に行はる。万物の命を受くる所にして、百神の宗なる者なり。至尊にして比無く、能く踰えて之に上る者莫し。故に古より聖帝明王、皆天に法りて天下を治め、天道を奉じて以て其の政教を行ふ。是を以て聖人の道、六経の載する所、皆敬天に帰せざる者莫し。是れ聖門の第一義なり。学者先づ斯の義を識りて、而る後に聖人の道得て言ふべきのみ。
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