管子 / 小問
客或欲見於齊桓公,請仕上官,授禄千鍾。公以告管仲,曰:「君予之。」客聞之,曰:「臣不仕矣。」公曰:「何故?」對曰:「臣聞取人以人者,其去人也亦用人。吾不仕矣。」
新字:客或欲見於斉桓公,請仕上官,授禄千鍾。公以告管仲,曰:「君予之。」客聞之,曰:「臣不仕矣。」公曰:「何故?」対曰:「臣聞取人以人者,其去人也亦用人。吾不仕矣。」
書き下し
客或いは齊の桓公に見えんと欲し、上官に仕えて祿千鍾を授けられんことを請う。公以て管仲に告ぐ。曰く、「君之を予えよ」と。客之を聞きて曰く、「臣仕えざらん」と。公曰く、「何の故ぞ」と。對えて曰く、「臣聞く、人を取るに人を以てする者は、其の人を去るや亦た人を用うと。吾仕えざらん」と。
現代語訳
ある客が斉の桓公に会おうとして、上級の官に仕えて禄千鍾を授けられたいと願い出た。公はそれを管仲に告げた。管仲は言った。君よ、与えなさい。客はそれを聞いて言った。私は仕えません。公が言った。なぜか。答えて言った。私はこう聞いています。人を取るのに人の言葉によった者は、人を退けるときもまた人の言葉による、と。私は仕えません。
解説
八十字の短い話です。管仲が与えよと言ったと聞いた途端、客は仕えるのをやめました。理由が鋭い。人の言葉で取られた者は、人の言葉で退けられる。その場では得をしていても、判断が自分に向いていないと見たのでした。人の言葉で取られた者は、人の言葉で退けられるという読みでした。その場の得ではなく、判断がどこを向いているかを見ています。
この章句が説くこと
客或いは斉の桓公に見えんと欲し上官に仕えて禄千鍾を授けられんことを請う公以て管仲に告ぐ君之を予えよ人を取るに人を以てする者は其の人を去るや亦た人を用う吾仕えざらん採用基準
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