管子 / 小問
桓公曰:「善哉!牧民何先?」管子對曰:「有時先事,有時先政,有時先徳,有時先恕。飄風暴雨,不為人害,涸旱不為民患。百川道,年榖熟,糴貸賤,禽獸與人聚食民食,民不疾疫,當此時也,民富且驕。牧民者,厚収善嵗,以充倉廪,禁藪澤,此謂先之以事。隨之以刑,敬之以禮樂,以振其滛此謂先之以政。飄風暴雨為民害,涸旱為民患,年榖不熟,嵗饑糴貸貴,民疾疫,當此時也,民貧且罷。牧民者,發倉廩,山林藪澤以共其財,後之以事,先之以恕,以振其罷,此謂先之以徳。其収之也,不奪民財。其施之也,不失有徳。富上而足下,此聖王之至事也。」桓公曰:「善。」
新字:桓公曰:「善哉!牧民何先?」管子対曰:「有時先事,有時先政,有時先徳,有時先恕。飄風暴雨,不為人害,涸旱不為民患。百川道,年榖熟,糴貸賤,禽獣与人聚食民食,民不疾疫,当此時也,民富且驕。牧民者,厚収善歳,以充倉廪,禁藪沢,此謂先之以事。随之以刑,敬之以礼楽,以振其淫此謂先之以政。飄風暴雨為民害,涸旱為民患,年榖不熟,歳饑糴貸貴,民疾疫,当此時也,民貧且罷。牧民者,発倉廩,山林藪沢以共其財,後之以事,先之以恕,以振其罷,此謂先之以徳。其収之也,不奪民財。其施之也,不失有徳。富上而足下,此聖王之至事也。」桓公曰:「善。」
書き下し
桓公曰く、「善いかな。民を牧するに何をか先にせん」と。管子對えて曰く、「時有りて事を先にし、時有りて政を先にし、時有りて德を先にし、時有りて恕を先にす。飄風暴雨、人の害を為さず、涸旱民の患いと為らず。百川道り、年榖熟し、糴貸賤く、禽獸人と聚まりて民の食を食い、民疾疫せず、此の時に當たりてや、民富みて且つ驕る。民を牧する者は、厚く收め歲を善くし、以て倉廪を充たし、藪澤を禁ず、此れを之に先んずるに事を以てすと謂う。之に隨うるに刑を以てし、之を敬するに禮樂を以てし、以て其の淫を振う、此れを之に先んずるに政を以てすと謂う。飄風暴雨民の害を為し、涸旱民の患いと為り、年榖熟せず、歲饑えて糴貸貴く、民疾疫す、此の時に當たりてや、民貧しくして且つ罷る。民を牧する者は、倉廩を發き、山林藪澤以て其の財を共にし、之に後るるに事を以てし、之に先んずるに恕を以てし、以て其の罷るるを振う、此れを之に先んずるに德を以てすと謂う。其の之を收むるや、民財を奪わず。其の之を施すや、有德を失わず。上を富まし下を足らす、此れ聖王の至事なり」と。桓公曰く、「善し」と。
現代語訳
桓公が言った。よいことだ。民を牧するのに何を先にするか。管子が答えた。事を先にする時があり、政を先にする時があり、徳を先にする時があり、思いやりを先にする時があります。つむじ風も大雨も人に害を及ぼさず、旱も民の患いにならない。多くの川が流れ、その年の穀物が実り、買い入れも貸し借りも安く、鳥獣が人と一緒に集まって民の食べ物を食べ、民に疫病がない。こういう時は、民は富んで驕ります。民を牧する者は、豊かな年に厚く収めて倉を満たし、藪や沢を禁じます。これを事を先にするといいます。そこに刑を続かせ、礼と楽で敬わせ、行き過ぎを振るい落とす。これを政を先にするといいます。つむじ風や大雨が民の害となり、旱が民の患いとなり、その年の穀物が実らず、飢えて買い入れも貸し借りも高く、民に疫病が出る。こういう時は、民は貧しく疲れています。民を牧する者は、倉を開き、山林や藪沢を民と共にし、事は後にして思いやりを先にし、疲れを振るい落とす。これを徳を先にするといいます。収めるときは民の財を奪わず、施すときは徳ある者を外さない。上を富ませ下を足らせる。これが聖王の至った仕事です。桓公は、よい、と言った。
解説
この章句が説くこと
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呂氏春秋・審時①凡そ農の道は、時に厚きを寶と為す。木を斬ること時ならざれば、折れずんば必ず穗く。稼就って穫らざれば、必ず天の菑いに遇う。夫れ稼は之を為す者は人なり、之を生ずる者は地なり、之を養う者は天なり。是を以て人之を稼するに足を容れ、之を耨るに耨を容れ、之を據うに手を容る。此を之れ耕道と謂う。
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