管子 / 內業
凡物之精,此則為生。下生五榖上為列星。流於天地之間,謂之鬼神。藏於胷中,謂之聖人。是故民氣,杲乎如登於天,杳乎如入於淵,淖乎如在於海,卒乎如在於己。是故此氣也,不可止以力,而可安以德。不可呼以聲,而可迎以音。敬守勿失,是謂成德。德成而智出,萬物果得。
新字:凡物之精,此則為生。下生五榖上為列星。流於天地之間,謂之鬼神。蔵於胷中,謂之聖人。是故民気,杲乎如登於天,杳乎如入於淵,淖乎如在於海,卒乎如在於己。是故此気也,不可止以力,而可安以徳。不可呼以声,而可迎以音。敬守勿失,是謂成徳。徳成而智出,万物果得。
書き下し
凡そ物の精、此れ則ち生を為す。下は五榖を生じ、上は列星と為る。天地の間に流るる、之を鬼神と謂う。胷中に藏まる、之を聖人と謂う。是の故に民の氣は、杲乎として天に登るが如く、杳乎として淵に入るが如く、淖乎として海に在るが如く、卒乎として己に在るが如し。是の故に此の氣や、力を以て止む可からずして、德を以て安んず可し。聲を以て呼ぶ可からずして、音を以て迎う可し。敬しみ守りて失う勿かれ、是を德を成すと謂う。德成りて智出で、萬物果たして得らる。
現代語訳
物の精、それが生をなす。下では五穀を生じ、上では星の列となる。天地のあいだを流れるものを鬼神といい、胸のうちに蔵まるものを聖人という。だから人の気は、明るく天に登るようであり、暗く淵に入るようであり、やわらかく海にあるようであり、ふいに自分のうちにあるようである。だからこの気は、力で止めることはできず、徳で安んじることができる。声で呼ぶことはできず、音で迎えることができる。慎んで守って失わない。これを徳を成すという。徳が成って智が出て、万物はたしかに得られる。
解説
内業篇の始まりです。物の精が生をなし、下では穀物になり、上では星になる。同じものが天地を流れれば鬼神、胸に宿れば聖人。呼び名が変わるだけだ、と言います。扱い方も一行で示されました。力では止められず徳で安んじられ、声では呼べず音で迎えられる。押さえるのではなく、迎える構えです。
この章句が説くこと
凡そ物の精此れ則ち生を為す天地の間に流るる之を鬼神と謂う胷中に蔵まる之を聖人と謂う此の気や力を以て止む可からずして徳を以て安んず可し声を以て呼ぶ可からずして音を以て迎う可し精気
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