管子 / 五行
日至,睹甲子木行御。天子出令,命左右士師内御,總别列爵,論賢不肖士吏,賦秘賜賞於四境之内,發故粟以田數,出國衡,順山林,禁民斬木,所以愛草木也。然則水解而凍釋,草木區萌,贖蟄蟲,卵菱春辟勿時,苗足本,不癘雛鷇,不夭麑䴠,毋傅速,亾傷繦褓時則不凋。七十二日而畢。
新字:日至,睹甲子木行御。天子出令,命左右士師内御,総別列爵,論賢不肖士吏,賦秘賜賞於四境之内,発故粟以田数,出国衡,順山林,禁民斬木,所以愛草木也。然則水解而凍釈,草木区萌,贖蟄虫,卵菱春辟勿時,苗足本,不癘雛鷇,不夭麑䴠,毋傅速,亾傷繦褓時則不凋。七十二日而畢。
書き下し
日至りて、甲子を睹れば木行御す。天子令を出だし、左右の士師に命じて内御せしめ、爵を總べ別ち列し、賢不肖の士吏を論じ、秘を賦し賞を四境の内に賜い、故粟を發するに田數を以てし、國衡を出だし、山林に順い、民の木を斬るを禁ずるは、草木を愛する所以なり。然らば則ち水解けて凍釋け、草木區萌し、蟄蟲を贖い、卵菱春に辟きて時を勿にせず、苗は本に足り、雛鷇を癘まず、麑䴠を夭せず、傅速する毋く、繦褓を傷なう亡し、時なれば則ち凋まず。七十二日にして畢わる。
現代語訳
日が至って甲子を見れば、木の運行が政をとる。天子は令を出し、左右の士師に命じて内を治めさせ、爵をまとめて分け並べ、賢い士と愚かな士や役人を論じ、秘めた賦を課し賞を四方の境の内に賜い、古い粟を出すのに田の数で割り当て、国の秤を出し、山林に従って、民が木を伐るのを禁じる。草木をいたわるためである。そうすれば氷は解け、草木は芽を出し、冬ごもりの虫はよみがえり、卵や菱は春に開いて時を外さず、苗は根もとが十分になり、ひなを害さず、幼い獣を若死にさせず、追い立てず、乳飲み子を傷つけることがない。時にかなえば、草木は縮まない。七十二日で終わる。
解説
五行篇では一年を七十二日ずつ五つに割ります。その最初、木の運行の期間です。爵を分け、賞を配り、古い粟を田の数で割って出す。そのうえで、木を伐るのを禁じる。理由が一行で添えられました。草木をいたわるためである、と。育つものを追い立てない、という春の考え方が、ひなや幼い獣や乳飲み子にまで広げられます。
この章句が説くこと
日至りて甲子を睹れば木行御す故粟を発するに田数を以てす民の木を斬るを禁ずるは草木を愛する所以なり雛鷇を癘まず麑䴠を夭せず傅速する毋し木行七十二日
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『管子』五行甲子を睹れば、木行御す。天子賦せず、賞を賜わずして、大いに斬伐して傷なわば、君危うし。殺さざれば、太子危うく、家人夫人死す。然らずんば則ち長子死す。七十二日にして畢わる。丙子を睹れば、火行御す。天子敬みて急政を行えば、旱札して苗死し、民厲む。七十二日にして畢わる。戊子を睹れば、土行御す。天子宫室を脩め、臺榭を築かば、君危うし。外に城郭を築かば、臣死す。七十二日にして畢わる。庚子を睹れば、金行御す。天子山を攻め石を擊たば、兵有りて、戰を作して敗れ、士死し執政を䘮う。七十二日にして畢わる。壬子を睹れば、水行御す。天子塞を決して大水を動かさば、王后夫人薨ず。然らずんば、則ち羽卵なる者は段え、毛胎なる者は婦して銷弃せられ、草木の根本美ならず。七十二日にして畢わるなり。
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『管子』四時然らば則ち春夏秋冬將に何をか行わんとする。東方は星と曰い、其の時は春と曰い、其の氣は風と曰う。風は木と骨とを生じ、其の德は嬴つを喜びて節時を發出す。其の事は號令し、神位を脩除し、謹みて禱りて梗を弊う。宗は陽を正し、隄防を治め、耕芸樹藝し、津梁を正し、溝瀆を脩め、屋を甃きて水を行らせ、怨を解き罪を赦し、四方に通ず。然らば則ち柔風甘雨乃ち至り、百姓乃ち壽く、百蟲乃ち蕃る、此れを星德と謂う。星なる者は發を掌りて風と為す。是の故に春に冬の政を行えば則ち雕み、秋の政を行えば則ち霜り、夏の政を行えば則ち欲す。是の故に春三月、甲乙の日を以て五政を發す。一政に曰く、幼孤を論じ、有罪を舍す。二政に曰く、爵列を賦し、祿位を授く。三政に曰く、凍解くれば、溝瀆を脩め、亡人を復す。四政に曰く、險阻を端し、封疆を脩め、千伯を正す。五政に曰く、麑夭を殺す無く、華を蹇き芉を絶つ毋かれ。五政苟しくも時なれば、春雨乃ち來たる。
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『管子』幼官春に冬の政を行えば肅く、秋の政を行えば雷あり、夏の政を行えば閹る。十二日にして地氣發し、春事を戒む。十二日にして小卯、出でて耕す。十二日にして天氣下り、賜與す。十二日にして義氣至り、門閭を修む。十二日にして清明、禁を發く。十二日にして始卯、男女を合わす。十二日にして中卯、十二日にして下卯、三卯事を同じくす。八舉の時節、君は青色を服し、酸味を味わい、角聲を聽き、燥氣を治め、八數を用い、青后の井に飲み、羽獸の火を以て㸑ぐ。不忍を藏し、敺養を行い、坦氣修まり通ず。凡そ物開き静かにして、形生じ理まる。内を合わせ外を空周し、強國は圏と為し、弱國は屬と為す。動きて從わざる無く、静かにして同ぜざる無し。舉發するに禮を以てせば、時禮必ず得たり。和好基づかず、貴賤司る無ければ、事變日々に至る。此れ圖の東方方外に居る。