管子 / 四稱
管子對曰:「夷吾聞之於徐伯曰:昔者無道之君,大其宫室,髙其臺榭。良臣不使,讒賊是舍。有家不治,借人為圖政令不善,墨墨若夜。辟若野獸,無所朝處。不脩天道,不鑒四方。有家不治,辟若生狂。衆所怨詛,希不滅亡。進其諛優,繁其鐘鼔流於博塞,戲其工瞽。誅其良臣,敖其婦女。獠獵畢弋,㬥遇諸父。馳騁無度,戲樂笑語。式政旣輮,刑罰則烈。内削其民,以為攻伐。辟猶漏釜,豈能無竭?此亦可謂昔者無道之君矣。」桓公曰:「善哉。」
新字:管子対曰:「夷吾聞之於徐伯曰:昔者無道之君,大其宫室,高其台榭。良臣不使,讒賊是舎。有家不治,借人為図政令不善,墨墨若夜。辟若野獣,無所朝処。不脩天道,不鑒四方。有家不治,辟若生狂。衆所怨詛,希不滅亡。進其諛優,繁其鐘鼔流於博塞,戯其工瞽。誅其良臣,敖其婦女。獠猟畢弋,㬥遇諸父。馳騁無度,戯楽笑語。式政旣輮,刑罰則烈。内削其民,以為攻伐。辟猶漏釜,豈能無竭?此亦可謂昔者無道之君矣。」桓公曰:「善哉。」
書き下し
管子對えて曰く、「夷吾之を徐伯に聞けり、曰く、昔者無道の君は、其の宫室を大にし、其の臺榭を髙くす。良臣は使わず、讒賊は是れ舍く。家有れども治めず、人を借りて圖を為す。政令善からず、墨墨として夜の若し。辟えば野獸の若く、朝處する所無し。天道を脩めず、四方に鑒みず。家有れども治めず、辟えば生まれながらに狂うが若し。衆の怨詛する所、滅亡せざるは希なり。其の諛優を進め、其の鐘鼔を繁くし、博塞に流れ、其の工瞽に戲る。其の良臣を誅し、其の婦女に敖る。獠獵畢弋し、諸父に㬥遇す。馳騁度無く、戲樂笑語す。式政旣に輮み、刑罰は則ち烈し。内は其の民を削りて、以て攻伐を為す。辟えば猶お漏る釜のごとし、豈に竭くる無きを能わんや。此れも亦た昔者無道の君と謂う可しと」。桓公曰く、「善いかな」と。
現代語訳
管子が答えた。私は徐伯からこう聞いています。昔の道なき君は、宮室を大きくし、高殿を高くした。良い臣は使わず、讒言する賊をそばに置いた。家がありながら治めず、人を借りて図を引かせた。政令は善くなく、真っ暗で夜のようだった。たとえば野の獣のようで、朝に居るべき場所もない。天の道を修めず、四方を鏡にしない。家がありながら治めず、生まれつき狂っているようだった。人々に怨まれ呪われて、滅びなかったためしは少ない。へつらう芸人を進め、鐘や太鼓を鳴らし続け、博打に流れ、楽人をからかった。良い臣を誅し、婦女に驕った。狩りをして網や矢を放ち、父の世代の者に乱暴に接した。馬を走らせて度がなく、戯れ笑い語った。政のかたちはたわみ、刑罰だけは激しい。内では民を削って、それで攻め討ちをする。たとえば漏れる釜のようなもので、どうして尽きずにいられよう。これも昔の道なき君といってよいでしょう。桓公は、よいことだ、と言った。
解説
この章句が説くこと
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