管子 / 君臣下
先其君以善者,侵其賞而奪之實者也。先其君以惡者,侵其刑而奪之威者也。訛言於外者,脅其君者也。鬱令而不出者,幽其君者也。四者一作,而上下不知也,則國之危可坐而待也。
新字:先其君以善者,侵其賞而奪之実者也。先其君以悪者,侵其刑而奪之威者也。訛言於外者,脅其君者也。鬱令而不出者,幽其君者也。四者一作,而上下不知也,則国之危可坐而待也。
書き下し
其の君に先んずるに善を以てする者は、其の賞を侵して之が實を奪う者なり。其の君に先んずるに惡を以てする者は、其の刑を侵して之が威を奪う者なり。言を外に訛る者は、其の君を脅かす者なり。令を鬱めて出ださざる者は、其の君を幽する者なり。四者一たび作りて、上下知らざれば、則ち國の危うきこと坐して待つ可きなり。
現代語訳
君に先んじて善を施す者は、君の賞を侵してその実を奪う者である。君に先んじて悪を加える者は、君の刑を侵してその威を奪う者である。外で言葉をねじ曲げて広める者は、君を脅かす者である。令を溜めて出さない者は、君を閉じ込める者である。この四つが一度起こって、上も下も気づかなければ、国の危うさは座って待っていればよい。
解説
八十字ほどの段に、臣の越権が四つ並びます。先に善を施すのは賞を横取りすること、先に悪を加えるのは刑を横取りすること。よかれと思ってやったことが、そのまま君の手を奪うと言い切ります。あとの二つは、外で言葉をねじ曲げること、令を溜めて出さないこと。どれも表向きは仕事の顔をしています。
この章句が説くこと
其の君に先んずるに善を以てする者は其の賞を侵して之が実を奪う者なり其の君に先んずるに悪を以てする者は其の刑を侵して之が威を奪う者なり言を外に訛る者は其の君を脅かす者なり令を鬱めて出ださざる者は其の君を幽する者なり越権賞
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