管子 / 戒
管仲復於桓公曰:「無翼而飛者,聲也。無根而固者,情也。無方而富者,生也。公亦固情謹聲,以嚴尊生,此謂道之榮。」桓公退,再拜,請若此言。
新字:管仲復於桓公曰:「無翼而飛者,声也。無根而固者,情也。無方而富者,生也。公亦固情謹声,以厳尊生,此謂道之栄。」桓公退,再拝,請若此言。
書き下し
管仲桓公に復して曰く、「翼無くして飛ぶ者は、聲なり。根無くして固き者は、情なり。方無くして富む者は、生なり。公も亦た情を固くし聲を謹み、以て嚴かに生を尊べ、此れ道の榮と謂う」と。桓公退きて、再拜し、此の言の若くせんことを請う。
現代語訳
管仲が桓公に申し上げた。翼がないのに飛ぶもの、それが声です。根がないのに固いもの、それが情です。決まった形がないのに富むもの、それが生です。公もまた情を固くし声を慎み、厳かに生を尊びなさい。これを道の栄えといいます。桓公は退いて再拝し、この言葉のとおりにしたいと願った。
解説
六十字ほどしかない段です。翼がないのに飛ぶのが声、根がないのに固いのが情、形がないのに富むのが生。三つとも、目に見えないのに確かにあるものでした。だから声を慎み、情を固くせよ、と続きます。目に見えるものを整える話ではなく、見えないものこそ手入れせよ、という短い戒めです。
この章句が説くこと
翼無くして飛ぶ者は声なり根無くして固き者は情なり方無くして富む者は生なり情を固くし声を謹み以て厳かに生を尊べ此れ道の栄と謂う声情
関連する章句
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『管子』戒管仲桓公に復して曰く、「任の重き者は身に如くは莫く、塗の畏るべき者は口に如くは莫く、期にして遠き者は年に如くは莫し。重き任を以て畏るべき塗を行き、遠き期に至るは、唯だ君子のみ乃ち能くす」と。桓公退きて、再拜して曰く、「夫子數々此の言を以て寡人に教う」と。管仲對えて曰く、「滋味動静は、生の養なり。好惡喜怒哀樂は、生の變なり。聰明物に當たるは、生の德なり。是の故に聖人は滋味を齊しくして動静を時にし、六氣の變を御し正し、聲色の淫を禁止す。邪行體に亡く、違言口に存せず、静然として生を定む、聖なり。
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