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管子 / 樞言

管子曰:道之在天者,日也。其在人者,心也。故曰:有氣則生,無氣則死,生者以其氣有名則治,無名則亂,治者以其名。樞言曰:「愛之,利之,益之,安之。」四者道之出,帝王者用之而天下治矣。帝王者審所先所後,先民與地則得矣,先貴與驕則失矣。是故先王慎貴在所先所後。人主不可以不慎貴,不可以不慎民,不可以不慎富。慎貴在舉賢,慎民在置官,慎富在務地。故人主之卑尊輕重,在此三者,不可不慎。

新字:管子曰:道之在天者,日也。其在人者,心也。故曰:有気則生,無気則死,生者以其気有名則治,無名則乱,治者以其名。枢言曰:「愛之,利之,益之,安之。」四者道之出,帝王者用之而天下治矣。帝王者審所先所後,先民与地則得矣,先貴与驕則失矣。是故先王慎貴在所先所後。人主不可以不慎貴,不可以不慎民,不可以不慎富。慎貴在舉賢,慎民在置官,慎富在務地。故人主之卑尊軽重,在此三者,不可不慎。

書き下し

管子曰く、道の天に在る者は、日なり。其の人に在る者は、心なり。故に曰く、氣有れば則ち生き、氣無ければ則ち死す、生くる者は其の氣を以てす。名有れば則ち治まり、名無ければ則ち亂る、治まる者は其の名を以てす。樞言に曰く、「之を愛し、之を利し、之を益し、之を安んず」と。四つの者は道の出づる所、帝王たる者之を用いて天下治まる。帝王たる者は先んずる所後にする所を審らかにす、民と地とを先にすれば則ち得たり、貴と驕とを先にすれば則ち失う。是の故に先王は貴を慎むこと先後する所に在り。人主は以て貴を慎まざる可からず、以て民を慎まざる可からず、以て富を慎まざる可からず。貴を慎むは賢を舉ぐるに在り、民を慎むは官を置くに在り、富を慎むは地に務むるに在り。故に人主の卑尊輕重は、此の三つの者に在り、慎まざる可からず。

現代語訳

管子は言う。道が天にあるのは日であり、人にあるのは心である。だから言う、気があれば生き、気がなければ死ぬ。生きているのはその気による。名があれば治まり、名がなければ乱れる。治まるのはその名による。樞言にいう、これを愛し、利し、益し、安んずる、と。この四つは道から出るもので、帝王がこれを用いれば天下は治まる。帝王は何を先にし何を後にするかをはっきりさせる。民と土地を先にすれば得られ、貴さと驕りを先にすれば失う。だから先王は貴さを慎むにあたって、先と後の順序を守った。君主は貴さを慎まないわけにいかず、民を慎まないわけにいかず、富を慎まないわけにいかない。貴さを慎むとは賢者を挙げることであり、民を慎むとは官を置くことであり、富を慎むとは土地に務めることである。だから君主が軽んじられるか重んじられるかは、この三つにかかっている。慎まないわけにはいかない。

解説

樞言篇の書き出しです。愛し、利し、益し、安んずる。四つを道から出るものとして掲げ、そのうえで順序の話に移ります。民と土地を先にすれば得られ、貴さと驕りを先にすれば失う。何をするかより、何を先にするかで分かれる、という組み立てです。締めは三つの慎みを、それぞれ一つの行いに置き換えました。貴さは賢者を挙げること、民は官を置くこと、富は土地に務めること。

この章句が説くこと

道の天に在る者は日なり其の人に在る者は心なり之を愛し之を利し之を益し之を安んず民と地とを先にすれば則ち得たり貴と驕とを先にすれば則ち失う貴を慎むは賢を舉ぐるに在り民を慎むは官を置くに在り順序慎み

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