管子 / 問
問死事之孤,其未有田宅者有乎?問少壯而未勝甲兵者幾何人?問死事之寡,其餼廪何如?問國之有功大者,何官之吏也?問州之大夫也,何里之士也?今吏亦何以明之矣?問刑論有常,以行不可改也,今其事之久留也何若?問五官有度制,官都其有常斷,今事之稽也何待?問獨夫、寡婦、孤寡、疾病者幾何人也?問國之棄人,何族之子弟也?問鄉之良家,其所牧養者幾何人矣?問邑之貧人,債而食者幾何家?
新字:問死事之孤,其未有田宅者有乎?問少壮而未勝甲兵者幾何人?問死事之寡,其餼廪何如?問国之有功大者,何官之吏也?問州之大夫也,何里之士也?今吏亦何以明之矣?問刑論有常,以行不可改也,今其事之久留也何若?問五官有度制,官都其有常断,今事之稽也何待?問独夫、寡婦、孤寡、疾病者幾何人也?問国之棄人,何族之子弟也?問鄉之良家,其所牧養者幾何人矣?問邑之貧人,債而食者幾何家?
書き下し
死事の孤を問う、其の未だ田宅有らざる者有りや。少壯にして未だ甲兵に勝えざる者幾何人なるかを問う。死事の寡を問う、其の餼廩何如。國の功有りて大なる者は、何の官の吏なるかを問う。州の大夫や、何の里の士なるかを問う。今吏も亦た何を以て之を明らかにするや。刑論に常有り、行を以て改む可からず、今其の事の久しく留まるや何若なるかを問う。五官に度制有り、官都に其れ常斷有り、今事の稽まるや何をか待つかを問う。獨夫・寡婦・孤寡・疾病なる者幾何人なるかを問う。國の棄人、何の族の子弟なるかを問う。鄉の良家、其の牧養する所の者幾何人なるかを問う。邑の貧人、債して食う者幾何家なるかを問う。
現代語訳
戦死した者の遺児について問う。まだ田や宅を持たない者があるか。若く壮んでまだ甲冑と武器に堪えない者が何人いるか。戦死した者の未亡人について問う。その食の支給はどうか。国で功が大きかった者は、どの官の役人か。州の大夫は、どの里の士か。いま役人はそれをどうやってはっきりさせているか。刑の判断には常があり、行いによって改めるわけにはいかない。いまその事が長く留まっているのはどういうことか。五官には制度があり、官の都には常の裁断がある。いま事が滞っているのは何を待っているのか。身寄りのない男、未亡人、みなしご、病の者は何人いるか。国から捨てられた人は、どの家の子弟か。郷の良い家が世話をしている者は何人か。邑の貧しい人で、借りて食べている者は何家あるか。
解説
この章句が説くこと
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『管子』問時に馬牛の肥膌を簡稽して帥い、其の老いて死する者は皆な之を舉ぐ。其の山藪林澤に就きて薦を食う者幾何ぞ。出入死生の會幾何ぞ。若し夫れ城郭の厚薄、溝壑の淺深、門閭の尊卑、宜しく修むべくして修めざる者は、上必ず之を幾す。守備の伍、器物其の具を失わず、淫雨あらば各々處藏有り。兵官の吏、國の豪士、其の急難に以て先後するに足る者幾何人なるかを問う。夫れ兵事なる者は、危物なり、時ならずして勝ち、義ならずして得るは、未だ福と為さざるなり。謀を失いて敗るるは、國の危うきなり、謀を慎みて乃ち國を保つ。人を教え選ぶ所以の者は何事なるかを問う。官都を執る者、其の位事幾何年なるかを問う。辟く所の草萊の家邑に益有る者幾何ぞ。封表して以て人の生利を益す所の者は何物ぞや。築く所の城郭、牆閉を修め、通道阨闕を絕ち、防溝を深くして、以て人の地守を益す所の者は何所ぞや。捕らうる所の盜賊、人の害を除く者幾何ぞ。
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『管子』問園圃を理めて食う者幾何家なるかを問う。人の田を開きて耕す者幾何家ぞ。士の身ら耕す者幾何家ぞ。鄉の貧人、何の族の別なるかを問う。宗子の昆弟を收むる者、貧を以て昆弟に從う者幾何家なるかを問う。餘子仕えて田邑有り、今入る者幾何人ぞ。子弟の孝を以て鄉里に聞こゆる者幾何人ぞ。餘子父母存するに、養わずして出で離るる者幾何人ぞ。士の田有りて使われざる者幾何人ぞ。吏何の事をか惡む。士の田有りて耕さざる者幾何人ぞ。身何をか事とす。君臣位有りて未だ田有らざる者幾何人ぞ。外人の來從して未だ田宅有らざる者幾何家ぞ。國の子弟の外に游ぶ者幾何人ぞ。貧士の責を大夫に受くる者幾何人ぞ。官賤しく書を行い身士なるも、家臣を以て自ら代うる者幾何人ぞ。官承吏の田餼無くして徒らに事を理むる者幾何人ぞ。羣臣位有りて官大夫に事うる者幾何人ぞ。外人來游して大夫の家に在る者幾何人ぞ。鄉の子弟力めて田して人の率と為る者幾何人ぞ。國の子弟の上事無く、衣食節あらず、子弟を率いて田せず弋獵する者幾何人ぞ。男女整齊ならず、鄉の子弟を亂す者有りや。人の粟米を貸して別券有る者幾何家なるかを問う。國の伏利、其の人の急に應ず可き者幾何所なるかを問う。
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『管子』問人の鄉里に害する所の者は何物ぞや。士の田宅有りて、身陳列に在る者幾何人なるかを問う。餘子の甲兵に勝えて、行伍有る者幾何人ぞ。男女に巧伎有りて、能く備用を利する者幾何人なるかを問う。處女の工事を操る者幾何人ぞ。冗國の口を開きて食う所の者幾何人ぞ。一民に幾年の食有るかを問う。兵車の計、幾何乘なるかを問う。家馬を牽き、家車に軛する者幾何乘ぞ。處士行を修め、以て人を教うるに足り、衆を帥い百姓に莅ましむ可き者幾何人ぞ。士の急難に使う可き者幾何人ぞ。工の巧、出でては以て軍伍を利するに足り、處りては以て城郭を修め、守備を補う可き者幾何人ぞ。城粟軍糧、其れ以て幾何年を行く可きや。吏の急難に使う可き者幾何人ぞ。
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『管子』問凡そ朝廷を立つるに、問うに本紀有り。爵は有德に授くれば、則ち大臣義に興る。祿は有功に予うれば、則ち士節に死するを輕んず。上士を帥うるに人の戴く所を以てすれば、則ち上下和す。事を授くるに能を以てすれば、則ち人功を上ぶ。刑を審らかにし罪に當つれば、則ち人訟を易んぜず。社稷宗廟を亂す無ければ、則ち人宗とする所有り。老を遺れ親を忘るる毋ければ、則ち大臣怨みず。知りて人の急を舉ぐれば、則ち衆亂れず。此の道を行えば、國に常經有り、人終始を知る、此れ霸王の術なり。然る後に事を問う。事は大功を先にし、政は小より始む。
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『管子』揆度管子曰く、「匹夫にして鰥と為り、匹婦にして寡と為り、老いて子無き者を獨と為す。君其の若し子弟の師役ありて死する者有らば、父母を獨と為し、上必ず之に之き、衣衾三領、木は必ず三寸、鄉吏事を視ること、公壤に於てす。若し産みて弟兄無くんば、上必ず之に匹馬の壤を賜う。故に親の其の子を殺して以て上の用と為すも、苦しまざるなり。君歳を終うるまで邑里を行く。其の人力同じくして宫室美なる者は、良萌なり、力作する者なり、脯二束・酒一石もて以て之に賜う。力足りて蕩遊して作さざる者は、老いたる者は之を譙め、壯に當たる者は之を邊戍に遣る。民の本無き者には、之に圃疆を貸す。故に百事皆な舉がりて、力を留め時を失うの民無し。此れ皆な國筴の數なり」と。
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『管子』問大夫の疏器、甲兵・兵車・旌旗・鼓鐃・帷幕、帥車の載幾何乘ぞ。疏藏の器、弓弩の張、衣夾鋏、鈎の造、戈戟の緊、其の厲何若ぞ。其の宜しく修むべくして修めざる者は故に何を視るか。而して造修の官、器を出だし器を處くの具、宜しく起こすべくして未だ起こさざる者は何をか待つ。鄉師の車輜造修の具、其の繕何若ぞ。工尹材用を伐るに、三時に於いてする毋く、羣材乃ち植え、而して器を造るは冬に定め、完良備用必ず足る。人に餘兵詭陳の行有り、以て國常を慎む。