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管子 / 小匡

桓公憂天下諸侯。魯有夫人慶父之亂,而二君弑死,國絶無後。桓公聞之,使高子存之。男女不淫,馬牛選具,執玉以見,請為關内之侯,而桓公不使也。狄人攻邢,桓公築夷儀以封之。男女不淫,馬牛選具,執玉以見。請為關内之侯,而桓公不使也。狄人攻衛,衛人出旅於曹,桓公城楚丘封之,其畜以散亡,故桓公予之繫馬三百匹,天下諸侯稱仁焉。

新字:桓公憂天下諸侯。魯有夫人慶父之乱,而二君弑死,国絶無後。桓公聞之,使高子存之。男女不淫,馬牛選具,執玉以見,請為関内之侯,而桓公不使也。狄人攻邢,桓公築夷儀以封之。男女不淫,馬牛選具,執玉以見。請為関内之侯,而桓公不使也。狄人攻衛,衛人出旅於曹,桓公城楚丘封之,其畜以散亡,故桓公予之繋馬三百匹,天下諸侯称仁焉。

書き下し

桓公天下の諸侯を憂う。魯に夫人慶父の亂有りて、二君弑死し、國絕えて後無し。桓公之を聞き、高子をして之を存せしむ。男女淫せず、馬牛選び具え、玉を執りて以て見え、關内の侯と為らんことを請う、而して桓公使いせざるなり。狄人邢を攻む、桓公夷儀を築きて以て之を封ず。男女淫せず、馬牛選び具え、玉を執りて以て見え、關内の侯と為らんことを請う、而して桓公使いせざるなり。狄人衛を攻む、衛人曹に出旅す、桓公楚丘に城きて之を封ず、其の畜以て散亡す、故に桓公之に繫馬三百匹を予う、天下の諸侯仁と稱す。

現代語訳

桓公は天下の諸侯を憂えた。魯に夫人と慶父の乱があり、二人の君が殺され、国は絶えて跡継ぎがなかった。桓公はこれを聞いて、高子をやって存続させた。男女は乱れず、馬牛をそろえ、玉を捧げて謁見し、関内の侯にしてほしいと願い出た。しかし桓公はそうさせなかった。狄人が邢を攻めた。桓公は夷儀に城を築いて封じた。男女は乱れず、馬牛をそろえ、玉を捧げて謁見し、関内の侯にしてほしいと願い出た。しかし桓公はそうさせなかった。狄人が衛を攻めた。衛の人は曹に逃れた。桓公は楚丘に城を築いて封じた。その家畜は散り失われていたので、桓公は繋ぎ馬三百匹を与えた。天下の諸侯は、これを仁と称えた。

解説

三つの国を助けた記録です。読みどころは、助けられた側が自分から属国になりたいと願い出て、桓公がそうさせなかったところ。二度くり返されます。助けたぶんを取り立てない、という一点で仁と呼ばれました。衛のときは家畜が散っていたので馬を三百匹与えています。困りごとに合わせて、足りないものを補っただけの話です。

この章句が説くこと

魯に夫人慶父の乱有りて二君弑死し国絶えて後無し関内の侯と為らんことを請う而して桓公使いせざるなり桓公楚丘に城きて之を封ず其の畜以て散亡す桓公之に繋馬三百匹を予う天下の諸侯仁と称す援助見返り

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