管子 / 小匡
高子、國子退而修鄉,鄉退而修連,連退而修里,里退而修軌軌退而修家。是故匹夫有善,故可得而舉也。匹夫有不善,故可得而誅也。政既成,鄉不越長,朝不越爵。罷士無伍,罷女無家。士三出妻,逐於境外。女三嫁,入於舂穀。是故民皆勉為善。士與其為善於鄉,不如為善於里;與其為善於里,不如為善於家。是故士莫敢言一朝之便,皆有終歲之計;莫敢以終嵗為議,皆有終身之功。
新字:高子、国子退而修郷,郷退而修連,連退而修里,里退而修軌軌退而修家。是故匹夫有善,故可得而舉也。匹夫有不善,故可得而誅也。政既成,郷不越長,朝不越爵。罷士無伍,罷女無家。士三出妻,逐於境外。女三嫁,入於舂穀。是故民皆勉為善。士与其為善於郷,不如為善於里;与其為善於里,不如為善於家。是故士莫敢言一朝之便,皆有終歳之計;莫敢以終歳為議,皆有終身之功。
書き下し
高子・國子退きて鄉を修め、鄉退きて連を修め、連退きて里を修め、里退きて軌を修め、軌退きて家を修む。是の故に匹夫に善有らば、故に得て舉ぐ可きなり。匹夫に不善有らば、故に得て誅す可きなり。政既に成れば、鄉は長を越えず、朝は爵を越えず。罷士に伍無く、罷女に家無し。士三たび妻を出さば、境外に逐う。女三たび嫁がば、舂穀に入る。是の故に民皆善を為すに勉む。士は其の善を鄉に為すよりは、善を里に為すに如かず。善を里に為すよりは、善を家に為すに如かず。是の故に士敢えて一朝の便を言うもの莫く、皆終歳の計有り。敢えて終歳を以て議を為すもの莫く、皆終身の功有り。
現代語訳
高子と国子は退いて郷を整え、郷は退いて連を整え、連は退いて里を整え、里は退いて軌を整え、軌は退いて家を整える。だから一人の男に善があれば、それを見つけて挙げられる。一人の男に善くないところがあれば、それを見つけて咎められる。政が成れば、郷では長を越えず、朝廷では爵を越えない。役立たずの士には伍がなく、役立たずの女には家がない。士が三度妻を出せば境の外へ追い、女が三度嫁げば臼で穀をつく務めに入れる。だから民はみな善をしようと励む。士は郷で善をするより、里で善をするほうがよい。里で善をするより、家で善をするほうがよい。だから士は一朝の都合を口にする者がなく、みな一年の計を持つ。一年で議論する者もなく、みな生涯の功を持つ。
解説
この章句が説くこと
関連する章句
-
荀子・勧学篇百発して一を失えば、善射と謂うに足らず、千里蹞歩至らざれば、善御と謂うに足らず、倫類通ぜず、仁義一ならざれば、善学と謂うに足らず。学は固より一を学ぶなり。一たび出で、一たび入るは、涂巷の人なり。其の善なる者は少なく、不善なる者は多きは、桀紂盗跖なり。之を全くし之を尽くして、然る後に学者なり。
-
『呻吟語』外篇・廣喻・知る、翁の素を惡むを一人多く避忌す。家に慶賀有らば、一切紅を尚びて素を惡む。客に白馬に乘る者有らば、廄に入らしめず。閒に少年の面白き者有り、諧謔を善くす。朱を以て面に塗りて入る。主人驚きて問ふ。生曰く、「知る、翁の素を惡むを。敢へて白面を以て罪を取らず」と。滿座大いに笑ひ、主人愧ぢて之を改む。
-
『呻吟語』内篇・修身・咳唾を玉と為し、便溺皆な香し士君子は心を澡ひ德に浴し、咳唾をして玉と為り、便溺皆な香ならしむるを要す。才かに工夫圓滿なるを見る。若し靈台の中に一點の污濁有らば、便ち瓜蒂藜蘆の如く、胃に入りて嘔吐し盡くさずんば止まず。豈に一刻も此の中に容留せしむ可けんや。
-
『呻吟語』内篇・談道・筋肉に入り骨髓に沁む只だ一絲を隔つるも、便ち透徹の悟と算へ得ず。須らく是れ筋肉に入り、骨髓に沁むべし。
-
孫子・用間篇凡そ軍の撃たんと欲する所、城の攻めんと欲する所、人の殺さんと欲する所は、必ず先ず其の守将・左右・謁者・門者・舎人の姓名を知り、吾が間をして必ず之を索め知らしむ。
-
説苑・君道魯の哀公、孔子に問いて曰く、「吾聞く、君子は博せずと、之れ有りや」と。孔子対えて曰く、「之れ有り」と。哀公曰く、「何為れぞ其れ博せざるや」と。孔子対えて曰く、「其の二乗有るが為なり」と。哀公曰く、「二乗有れば則ち何為れぞ博せざるや」と。孔子対えて曰く、「其の悪道を行うが為なり」と。哀公懼る。間有りて曰く、「是くの若きか、君子の悪道を悪むの甚だしきや」と。孔子対えて曰く、「悪道を悪むこと甚だしからざれば、則ち其の善道を好むも亦た甚だしかる能わず。善道を好むこと甚だしからざれば、則ち百姓の之に親しむや、亦た甚だしかる能わず」と。詩に云う、「未だ君子を見ず、憂心惙惙たり、亦た既に之を見、亦た既に之に覯う、我が心則ち説ぶ」と。詩の善道を好むの甚だしきこと此くの如し。哀公曰く、「善きかな。吾聞く、君子は人の美を成し、人の悪を成さずと。孔子微りせば、吾焉んぞ斯の言を聞かんや」と。

人生を、一行の式にしてみた。
志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。
本の中身を見る