管子 / 宙合
「可淺可深,可沈可浮,可曲可直,可言可默」,此言指意要功之謂也。
新字:「可浅可深,可沈可浮,可曲可直,可言可黙」,此言指意要功之謂也。
書き下し
「淺かる可く深かる可く、沈む可く浮かぶ可く、曲がる可く直かる可く、言う可く默す可し」とは、此れ意を指して功を要するの謂いを言うなり。
現代語訳
「浅くもでき深くもでき、沈みもでき浮きもでき、曲がりもでき直くもでき、語りもでき黙りもできる」とは、意を指し示して功をつかむことを言ったものである。
解説
三十字あまりしかない段です。四つの対を並べて、そのどちらにもなれることを説きました。浅いか深いか、沈むか浮くか、曲がるか直いか、語るか黙るか。どれも片方に決めていません。理由は一つで、意を指し示して功をつかむため。目的が決まっているから、形のほうは決めなくてよい、という順序になっています。
この章句が説くこと
浅かる可く深かる可く沈む可く浮かぶ可く曲がる可く直かる可く言う可く黙す可し此れ意を指して功を要するの謂いを言うなり柔軟目的両面
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孫子・九地篇兵の情は速きを主とす。人の及ばざるに乗じ、不虞の道に由り、その戒めざる所を攻むるなり。
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論語・為政篇子曰く、「君子は器ならず。」
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呂氏春秋・必己④張毅は恭を好み、門閭・帷薄・聚衆、趨らざる無く、輿隸・婣媾・小童も敬せざる無く、以て其の身を定んぜんとす。其の壽を終えず、內に熱して死す。單豹は術を好み、俗を離れ塵を棄て、穀實を食らわず、芮溫を衣ず、身は山林巖堀に處り、以て其の生を全うせんとす。其の年を盡くさずして、虎之を食らう。孔子、道を行きて息う。馬逸し、人の稼を食らう。野人、其の馬を取る。子貢往きて之に説かんことを請う。辭を畢くせども、野人聽かず。鄙人の始めて孔子に事うる者有り、往きて之に説かんことを請う。因りて野人に謂いて曰く、「子は東海に耕さず、吾は西海に耕さず。吾が馬何ぞ子の禾を食らわざるを得ん。」其の野人大いに説び、相謂いて曰く、「説も亦た皆此くの如きは其れ辯なり。嚮の人に獨如れぞや。」馬を解きて之に與う。説此くの如く其れ方無くして猶ほ行わる。外物豈に必とす可けんや。
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『淮南子』人間訓單豹 世に倍き俗を離れ、巖に居り谷に飲み、絲麻を衣ず、五穀を食らわず。行年七十にして、猶お童子の顏色有り。卒かに飢虎に遇い、殺して之を食らわる。張毅 恭を好み、宮室廊廟を過ぐれば必ず趨り、門閭 眾を聚むるを見れば必ず下る。冢徒 馬圉も、皆な與に伉禮す。然れども其の壽を終えず、內熱して死す。豹は其の內を養いて虎 其の外を食らい、毅は其の外を修めて疾 其の內を攻む。故に意を直くし情に適えば、則ち堅強 之を賊い、身を以て物に役せば、則ち陰陽 之を食む。此れ皆な務めを載せて其の調に戲るる者なり。道を得るの士は、外は化して內は化せず。外 化するは、人に入る所以なり。內 化せざるは、其の身を全うする所以なり。故に內に一定の操有りて、外は能く詘伸・贏縮・卷舒し、物と推移す。故に萬舉して陷らず。聖人を貴ぶ所以の者は、其の能く龍變するを以てなり。
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『淮南子』要略劉氏の書の若きは、天地の象を觀、古今の事に通じ、事を權りて制を立て、形を度りて宜しきを施し、道の心を原ね、三王の風を合わせて、以て儲與扈冶す。玄眇の中、精搖靡覽して、其の畛挈を棄て、其の淑靜を斟み、以て天下を統べ、萬物を理め、變化に應じ、殊類に通ず。一跡の路に循い、一隅の指を守り、牽連の物に拘系せられて、世と推移せざるに非ざるなり。故に之を尋常に置きて塞がらず、之を天下に布きて窕からず。
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『淮南子』齊俗訓昔 有扈氏は義を為して亡ぶ。義を知りて宜を知らざればなり。魯は禮を治めて削らる。禮を知りて體を知らざればなり。有虞氏の祀は、其の社に土を用い、中霤を祀り、成畝に葬り、其の樂は咸池・承雲・九韶、其の服は黃を尚ぶ。夏后氏は、其の社に松を用い、戶を祀り、牆もて葬りて翣を置き、其の樂は夏籥・九成・六佾・六列・六英、其の服は青を尚ぶ。殷人の禮は、其の社に石を用い、門を祀り、葬りて松を樹え、其の樂は大濩・晨露、其の服は白を尚ぶ。周人の禮は、其の社に栗を用い、灶を祀り、葬りて柏を樹え、其の樂は大武・三象・棘下、其の服は赤を尚ぶ。禮樂 相い詭き、服制 相い反す。然れども皆な親疏の恩、上下の倫を失わず。今 一君の法籍を握りて、以て傳代の俗を非とするは、譬えば柱を膠して瑟を調うるに由るなり。