管子 / 七法
故聚天下之精財,論百工之銳器,春秋角試,以練精銳為右;成器不課不用,不試不藏。收天下之豪傑,有天下之駿雄;故舉之如飛鳥,動之如雷電,發之如風雨,莫當其前,莫害其後,獨出獨入,莫敢禁圉。成功立事,必順於禮義,故不禮不勝天下,不義不勝人;故賢知之君,必立於勝地,故正天下而莫之敢御也。
新字:故聚天下之精財,論百工之鋭器,春秋角試,以練精鋭為右;成器不課不用,不試不蔵。収天下之豪傑,有天下之駿雄;故舉之如飛鳥,動之如雷電,発之如風雨,莫当其前,莫害其後,独出独入,莫敢禁圉。成功立事,必順於礼義,故不礼不勝天下,不義不勝人;故賢知之君,必立於勝地,故正天下而莫之敢御也。
書き下し
故に天下の精財を聚め、百工の銳器を論じ、春秋に角試し、精銳を練るを以て右と為す。成器も課せざれば用いず、試みざれば藏めず。天下の豪傑を收め、天下の駿雄を有つ。故に之を舉ぐること飛鳥の如く、之を動かすこと雷電の如く、之を發すること風雨の如く、其の前に當たるもの莫く、其の後を害するもの莫し。獨り出で獨り入り、敢えて禁圉するもの莫し。功を成し事を立つるは、必ず禮義に順う。故に禮ならざれば天下に勝たず、義ならざれば人に勝たず。故に賢知の君は、必ず勝地に立つ、故に天下を正して之を敢えて禦ぐもの莫きなり。
現代語訳
だから天下の精良な財を集め、多くの職人の鋭い器を評し、春と秋に競い試して、精鋭を練ることを第一とする。できあがった器も、検めなければ用いず、試さなければしまわない。天下の豪傑を収め、天下のすぐれた者を持つ。だから挙げれば飛ぶ鳥のようであり、動かせば雷や稲妻のようであり、放てば風雨のようで、その前に立ちはだかる者はなく、その後ろを襲う者もない。単独で出入りして、あえて阻む者がいない。功を成し事を立てるには、必ず礼義に従う。だから礼でなければ天下に勝てず、義でなければ人に勝てない。だから賢く知恵ある君は、必ず勝つ地に立つ。だから天下を正しても、あえて防ごうとする者がいない。
解説
この章句が説くこと
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孫子・軍争篇故に途を迂らしてこれを利に誘い、人の後に発して人に先んずるは、迂直の計を知る者なり。
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史記 樊酈滕灌列伝東して韓信に従ひて龍且・留公旋を高密に攻め、卒に龍且を斬り、右司馬・連尹各一人、楼煩の将十人を生け得、身ら亜将周蘭を生け得。斉の地已に定まり、韓信自ら立ちて斉王と為り、嬰をして別将として楚の将公杲を魯の北に撃たしめ、之を破る。転じて南し、薛郡の長を破り、身ら騎将一人を虜にす。傅陽を攻め、前みて下相以東南の僮・取慮・徐に至る。淮を度り、尽く其の城邑を降し、広陵に至る。項羽項声・薛公・郯公をして復た淮北を定めしむ。嬰淮北を度り、項声・郯公を下邳に撃破し、薛公を斬り、下邳を下し、楚の騎を平陽に撃破し、遂に彭城を降し、柱国項佗を虜にし、留・薛・沛・酇・蕭・相を降す。苦・譙を攻め、復た亜将周蘭を得。漢王と頤郷に会す。従ひて項籍の軍を陳の下に撃ち、之を破り、将ゐる所の卒楼煩の将二人を斬り、騎将八人を虜にす。食邑二千五百戸を賜益す。項籍垓下に敗れて去るや、嬰御史大夫を以て詔を受け車騎を将ゐて別れて項籍を追ひて東城に至り、之を破る。将ゐる所の卒五人共に項籍を斬り、皆爵列侯を賜はる。左右司馬各一人、卒万二千人を降し、尽く其の軍の将吏を得。東城・歴陽を下す。江を渡り、呉郡の長を呉の下に破り、呉の守を得、遂に呉・豫章・会稽郡を定む。還りて淮北を定むること、凡そ五十二県。漢王立ちて皇帝と為り、嬰の邑三千戸を賜益す。其の秋、車騎将軍を以て従ひて燕王臧荼を撃破す。明年、従ひて陳に至り、楚王信を取る。還りて、符を剖き、世世絶ゆること勿からしめ、潁陰の二千五百戸に食み、号して潁陰侯と曰ふ。車騎将軍を以て従ひて反せる韓王信を代に撃ち、馬邑に至り、詔を受けて別れて楼煩以北の六県を降し、代の左相を斬り、胡騎を武泉の北に破る。
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孫子・軍争篇軍争の難きは、迂を以て直と為し、患を以て利と為す。
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孫子・行軍篇奔走して兵を陳ぬる者は、期するなり。半ば進み半ば退く者は、誘うなり。
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孫子・地形篇隘形は、我先ず之に居らば、必ず之を盈たして以て敵を待つ。若し敵先ず之に居らば、盈つれば従うこと勿かれ、盈たざれば之に従う。険形は、我先ず之に居らば、必ず高陽に居りて以て敵を待つ。若し敵先ず之に居らば、引きて之を去り、従うこと勿かれ。遠形は、勢均しければ、以て戦いを挑み難く、戦えば不利なり。凡そ此の六者は、地の道なり。将の至任、察せざるべからず。
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『管子』七法故に風雨の行有り、故に能く道里を遠しとせず。飛鳥の舉有り、故に能く山河を險しとせず。雷電の戰有り、故に能く獨行して敵無し。水旱の功有り、故に能く國を攻め邑を救う。金城の守有り、故に能く宗廟を定め、男女を育つ。一體の治有り、故に能く號令を出だし、憲法を明らかにす。風雨の行なる者は、速きなり。飛鳥の舉なる者は、輕きなり。雷電の戰なる者は、士齊わざるなり。水旱の功なる者は、野收まらず、耕して穫らざるなり。金城の守なる者は、貨財を用い、耳目を設くるなり。一體の治なる者は、奇說を去り、雕俗を禁ずるなり。道里を遠しとせず、故に能く絕域の民を威す。山河を險しとせず、故に能く固きを恃むの國を服す。獨行して敵無し、故に令行われて禁止まる。故に國を攻め邑を救うに、權與の國を恃まず、故に指す所必ず聽かる。宗廟を定め、男女を育つれば、天下之を能く傷るもの莫し、然る後に以て國を有つ可し。儀法を制し、號令を出だせば、嚮應せざるもの莫し、然る後に以て民を治め衆を一にす可し。

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