管子 / 乘馬
道曰:均地分力,使民知時也。民乃知時日之蚤晏,日月之不足,飢寒之至于身也。是故夜寢蚤起,父子兄弟不忘其功,為而不倦,民不憚勞苦。故不均之為惡也,地利不可竭,民力不可殫。不告之以時而民不知,不道之以事而民不為。與之分貨則民知得正矣,審其分則民盡力矣,是故不使而父子兄弟不忘其功。
新字:道曰:均地分力,使民知時也。民乃知時日之蚤晏,日月之不足,飢寒之至于身也。是故夜寝蚤起,父子兄弟不忘其功,為而不倦,民不憚労苦。故不均之為悪也,地利不可竭,民力不可殫。不告之以時而民不知,不道之以事而民不為。与之分貨則民知得正矣,審其分則民尽力矣,是故不使而父子兄弟不忘其功。
書き下し
道に曰く、地を均しくし力を分かち、民をして時を知らしむるなり。民乃ち時日の蚤晏、日月の足らざる、飢寒の身に至るを知る。是の故に夜に寢ね蚤く起き、父子兄弟其の功を忘れず、為して倦まず、民勞苦を憚らず。故に均しからざるの惡たるや、地利竭くす可からず、民力殫くす可からず。之に告ぐるに時を以てせざれば民知らず、之を道くに事を以てせざれば民為さず。之と貨を分かてば則ち民正しきを得るを知り、其の分を審らかにすれば則ち民力を盡くす、是の故に使わずして父子兄弟其の功を忘れず。
現代語訳
道はいう、土地を均し力を分け、民に時を知らせるのだと。そうすれば民は、時刻の早い遅い、日数の足りないこと、飢えと寒さが自分の身に及ぶことを知る。だから夜に寝て早く起き、父子兄弟がそれぞれの働きを忘れず、行って飽きず、民は苦労をいとわない。だから均しくないことが悪いのであって、そうでなければ土地の利は尽きることがなく、民の力も尽き果てることがない。時を告げなければ民は知らず、仕事で導かなければ民は動かない。財貨を分け合えば民は正しく得られることを知り、その分け前をはっきりさせれば民は力を尽くす。だから使わなくても、父子兄弟はそれぞれの働きを忘れない。
解説
人が自分から早起きするのはなぜか、を説いた段です。土地を均し、力を分け、時を知らせる。すると民は、日数が足りないことも、飢えと寒さが自分に来ることも自分でわかる。命じられて働くのではなく、見通しが立ったから動く、という順序です。締めの一句が効いています。是の故に使わずして父子兄弟其の功を忘れず。分け前をはっきりさせることが、その前提に置かれました。
この章句が説くこと
地を均しくし力を分かち民をして時を知らしむるなり民乃ち時日の蚤晏日月の足らざる飢寒の身に至るを知る之と貨を分かてば則ち民正しきを得るを知り其の分を審らかにすれば則ち民力を尽くす使わずして父子兄弟其の功を忘れず分配見通し
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