管子 / 乘馬
十仞見水不大潦,五尺見水不大旱,十一仞見水,輕征,十分去二三,二則去三四,四則去四,五則去半,比之于山。五尺見水,十分去一,四則去三,三則去二,二則去一。三尺而見水,比之於澤。
新字:十仞見水不大潦,五尺見水不大旱,十一仞見水,軽征,十分去二三,二則去三四,四則去四,五則去半,比之于山。五尺見水,十分去一,四則去三,三則去二,二則去一。三尺而見水,比之於沢。
書き下し
十仞にして水を見れば大潦ならず、五尺にして水を見れば大旱ならず。十一仞にして水を見れば、征を輕くす、十分にして二三を去り、二なれば則ち三四を去り、四なれば則ち四を去り、五なれば則ち半ばを去る、之を山に比す。五尺にして水を見れば、十分にして一を去り、四なれば則ち三を去り、三なれば則ち二を去り、二なれば則ち一を去る。三尺にして水を見れば、之を澤に比す。
現代語訳
十仞掘って水が出る土地は大水にならず、五尺掘って水が出る土地は大旱にならない。十一仞で水が出るなら税を軽くし、十分のうち二三を引く。二であれば三四を引き、四であれば四を引き、五であれば半分を引く。これを山並みとして扱う。五尺で水が出るなら十分のうち一を引き、四であれば三を引き、三であれば二を引き、二であれば一を引く。三尺で水が出るなら、これを沢並みとして扱う。
解説
井戸を掘って水が出るまでの深さで、土地の等級と税を決める段です。深すぎれば旱に弱く、浅すぎれば水に弱い。どちらの側にも減税の幅が刻まれています。目に見えない地下水の深さを課税の基準に据えたところが独特です。数字の刻みは細かく、しかも山並み・沢並みという分類まで置きました。土地を実際に測って等級をつける、その具体例です。
この章句が説くこと
十仞にして水を見れば大潦ならず五尺にして水を見れば大旱ならず十一仞にして水を見れば征を軽くす五尺にして水を見れば十分にして一を去る三尺にして水を見れば之を沢に比す地下水等級
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『管子』乘馬地の食む可からざる者、山の木無き者は、百にして一に當たる。涸澤は、百にして一に當たる。地の草木無き者は、百にして一に當たる。樊棘雜り處り、民入るを得ざる者は、百にして一に當たる。藪の、鎌の入るを得る者は、九にして一に當たる。蔓山の、其の木以て材と為す可く、以て軸と為す可く、斤斧の入るを得る者は、九にして一に當たる。汎山の、其の木以て棺と為す可く、以て車と為す可く、斤斧の入るを得る者は、十にして一に當たる。流水の、網罟の入るを得る者は、五にして一に當たる。林の、其の木以て棺と為す可く、以て車と為す可く、斤斧の入るを得る者は、五にして一に當たる。澤の、網罟の入るを得る者は、五にして一に當たる。之を命じて地均と曰い、實數を以てす。
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『管子』乘馬凡そ國都を立つるは、大山の下に非ざれば、必ず廣川の上なり。高くして旱に近づく毋くして水用足り、下くして水に近づく毋くして溝防省く。天材に因り、地利に就く、故に城郭は必ずしも規矩に中たらず、道路は必ずしも準繩に中たらず。
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『管子』地員襍篇九。夫れ管仲の天下を匡すや、其の施は七尺、瀆田悉く徙り、五種宜しからざる無し。其の后を立てて手ずから實つるに、其の木は蚖菕と杜松とに宜しく、其の草は楚棘に宜し。是の土を見れば、之を命じて五施と曰う。五七三十五尺にして泉に至る。呼ぶ音は角に中たり、其の水は倉く、其の民は彊し。赤壚は、歴かに彊く肥え、五種宜しからざる無し。其の麻は白く、其の布は黄なり。其の草は白茅と雚とに宜しく、其の木は赤棠に宜し。是の土を見れば、之を命じて四施と曰う。四七二十八尺にして泉に至る。呼ぶ音は商に中たり、其の水は白くして甘く、其の民は壽し。