管子 / 乘馬
天下乘馬服牛,而任之輕重有制。有壹宿之行,道之逺近有數矣。是知諸侯之地,千乘之國者,所以知地之小大也,所以知任之輕重也。重而後損之,是不知任也;輕而後益之,是不知器也。不知任,不知器,不可謂之有道。
新字:天下乗馬服牛,而任之軽重有制。有壱宿之行,道之遠近有数矣。是知諸侯之地,千乗之国者,所以知地之小大也,所以知任之軽重也。重而後損之,是不知任也;軽而後益之,是不知器也。不知任,不知器,不可謂之有道。
書き下し
天下馬に乘り牛に服せしめて、之に任ずる輕重に制有り。壹宿の行有りて、道の遠近に數有り。是れ諸侯の地、千乘の國なる者を知るは、地の小大を知る所以なり、任の輕重を知る所以なり。重くして而る後に之を損ずるは、是れ任を知らざるなり。輕くして而る後に之を益すは、是れ器を知らざるなり。任を知らず、器を知らざるは、之を道有りと謂う可からず。
現代語訳
天下では馬に乗り牛に引かせるが、その積み荷の軽重には定めがある。一泊の行程があり、道のりの遠近には数がある。だから諸侯の地、千乗の国というものを知るのは、土地の大小を知るためであり、荷の軽重を知るためである。重すぎてから減らすのは、荷を知らないということである。軽すぎてから足すのは、器を知らないということである。荷を知らず、器を知らないのを、道があるとは言えない。
解説
前の段と同じ形で、こんどは荷と器の話です。重すぎてから減らす、軽すぎてから足す。どちらも動かしたあとで気づいている点が問われます。積む前に、その車が何を運べるかを知っているかどうか。国の大きさを数える意味も、そこに置かれました。どれだけ担えるかを先に知るためだ、と。
この章句が説くこと
天下馬に乗り牛に服せしめて之に任ずる軽重に制有り諸侯の地千乗の国なる者を知るは地の小大を知る所以なり重くして而る後に之を損ずるは是れ任を知らざるなり軽くして而る後に之を益すは是れ器を知らざるなり容量見積り
関連する章句
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『管子』乘馬數今其の筴乗馬を亡う君に至りては、春秋冬夏、時の終始を知らず、功を作し衆を起こし、宫室臺榭を立て、民は其の本事を失う。君は其の諸を春の筴に失い、又た諸を夏秋の筴數に失えるを知らず。民に子を賣る無きは、數なり。猛毅の人は淫暴し、貧病の民は乞い請う。君律度を行えば、則ち民は刑僇を被りて主上に從わず。此れ筴乗馬の數の亡ぶるなり。乗馬の準は、天下と準を齊しくす。彼の物は輕ければ則ち泄れ、重ければ則ち射らる。此れ鬬國相い泄らし、輕重の家相い奪うなり。王國に至りては、則ち流を持して止む」と。桓公曰く、「何をか流を持すと謂う」と。管子對えて曰く、「一人耕して五人食う者有り、一人耕して四人食う者有り、一人耕して三人食う者有り、一人耕して二人食う者有り。此れ力を齊しくして地に功するなり。田の筴相い圓かなる、此れ國筴の時守なり。君筴を以て守らざれば、則ち民且に上に守らんとす、此れ國筴の流るるのみ」と。
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『管子』乘馬上地は方八十里にして、萬室の國一、千室の都四。中地は方百里にして、萬室の國一、千室の都四。下地は方百二十里にして、萬室の國一、千室の都四。上地の方八十里を以て、下地の方百二十里と、中地の方百里に通ず。
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『管子』乘馬地なる者は、政の本なり。朝なる者は、義の理なり。市なる者は、貨の準なり。黄金なる者は、用の量なり。諸侯の地、千乘の國なる者は、器の制なり。五つの者、其の理知る可きなり、之を為すに道有り。
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『管子』山至數桓公管子に問いて曰く、「請う幣乗馬を問う」と。管子對えて曰く、「始め夫の三大夫の家を取るに、方六里にして一乗、二十七人にして一乗を奉ず。幣乗馬なる者は、方六里、田の美惡は若干、穀の多寡は若干、榖の貴賤は若干、凡そ方六里に幣を用うること若干、榖の重に幣を用うること若干。故に幣乗馬なる者は、幣を國に布き、幣もて一國陸地の數と為す、之を幣乗馬と謂う」と。
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『管子』乘馬數桓公曰く、「乗馬の數は此に盡くるか」と。管子對えて曰く、「布織財物は、皆な其の貲を立つ。財物の貲と幣とは髙下し、榖は獨り貴く獨り賤し」と。桓公曰く、「何をか獨り貴く獨り賤しと謂う」と。管子對えて曰く、「榖重ければ萬物輕く、榖輕ければ萬物重し」と。公曰く、「筴乗馬の數を賤くするは奈何」と。管子對えて曰く、「郡縣の上臾の壤は之を守ること若干、間壤は之を守ること若干、下壤は之を守ること若干。故に壤を相て籍を定むれば民移らず、貧を振い不足を補えば、下は上を樂しむ。故に上壤の滿つるを以て、下壤の衆きを補う。四時を章らかにし、諸を開闔に守れば、民の移らざるや、方を地に廢くが如し。此れを之れ筴乗馬の數と謂う」と。
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『管子』揆度百乗の國は、中にして立ち、市は東西南北五十里を度る。一日にして慮りを定め、二日にして載を定め、三日にして竟を出で、五日にして反る。百乗の制は、輕重五日を過ぐる毋かれ。百乗は耕田萬頃と為し、户萬户と為し、開口十萬人と為し、分を為す者萬人と為し、輕車百乗と為し、馬四百匹と為す。千乗の國は、中にして市を立て、東西南北百五十餘里を度る。二日にして慮りを定め、三日にして載を定め、五日にして竟を出で、十日にして反る。千乗の制は、輕重一旬を過ぐる毋かれ。千乗は耕田十萬頃と為し、户十萬户と為し、開口百萬人と為し、分に當たる者十萬人と為し、輕車千乗と為し、馬四千匹と為す。萬乗の國は、中にして市を立て、東西南北五百里を度る。三日にして慮りを定め、五日にして載を定め、十日にして竟を出で、二十日にして反る。萬乗の制は、輕重二旬を過ぐる毋かれ。萬乗は耕田百萬頃と為し、户百萬户と為し、開口千萬人と為し、分に當たる者百萬人と為し、輕車萬乗と為し、馬四萬匹と為す。