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管子 / 乘馬

春秋冬夏,隂陽之推移也。時之短長,隂陽之利用也。日夜之易,隂陽之化也。然則隂陽正矣,雖不正,有餘不可損,不足不可益也。天地莫之能損益也。然則可以正政者,地也,故不可不正也。正地者,其實必正,長亦正,短赤正,小亦正,大亦正,長短大小盡正。正不正則官不理,官不理則事不治,事不治則貨不多。是故何以知貨之多也?曰事治。何以知事之治也?曰貨多。貨多事治,則所求於天下者寡矣。為之有道。

新字:春秋冬夏,陰陽之推移也。時之短長,陰陽之利用也。日夜之易,陰陽之化也。然則陰陽正矣,雖不正,有余不可損,不足不可益也。天地莫之能損益也。然則可以正政者,地也,故不可不正也。正地者,其実必正,長亦正,短赤正,小亦正,大亦正,長短大小尽正。正不正則官不理,官不理則事不治,事不治則貨不多。是故何以知貨之多也?曰事治。何以知事之治也?曰貨多。貨多事治,則所求於天下者寡矣。為之有道。

書き下し

春秋冬夏は、陰陽の推移なり。時の短長は、陰陽の利用なり。日夜の易わるは、陰陽の化なり。然らば則ち陰陽は正しきなり。正しからずと雖も、餘り有るも損ず可からず、足らざるも益す可からざるなり。天地も之を能く損益する莫きなり。然らば則ち以て政を正す可き者は、地なり、故に正さざる可からざるなり。地を正す者は、其の實必ず正しく、長きも亦た正しく、短きも亦た正しく、小さきも亦た正しく、大なるも亦た正し、長短大小盡く正し。正しきも正しからざれば則ち官理まらず、官理まらざれば則ち事治まらず、事治まらざれば則ち貨多からず。是の故に何を以て貨の多きを知るや。曰く事治まると。何を以て事の治まるを知るや。曰く貨多しと。貨多く事治まれば、則ち天下に求むる所の者寡なし。之を為すに道有り。

現代語訳

春夏秋冬は陰陽の移り変わりである。時の長短は陰陽の使い分けである。昼夜の入れ替わりは陰陽の変化である。そうであるなら陰陽は正しい。かりに正しくなくても、余りがあっても減らせず、足りなくても足せない。天地でさえ増減できない。そうであるなら、政を正すのに使えるのは土地である。だから正さないわけにはいかない。土地を正す者は、その実質が必ず正しく、長いものも正しく、短いものも正しく、小さいものも正しく、大きいものも正しい。長短大小のすべてが正しくなる。正しくあるべきものが正しくなければ役所は治まらず、役所が治まらなければ事は治まらず、事が治まらなければ財貨は増えない。では何によって財貨が多いと知るのか。事が治まっていることによる。何によって事が治まっていると知るのか。財貨が多いことによる。財貨が多く事が治まっていれば、天下に求めるものは少なくなる。行うのに道がある。

解説

天地は人の手で増減できない、だから手をつけられるのは土地だ、という論の運びです。四季も昼夜も陰陽のはたらきで、そこは動かせない。動かせるものだけを政の起点に選びました。後半は財貨と統治を互いの目印にします。財貨が多いと知るのは事が治まっているから、事が治まっていると知るのは財貨が多いから。堂々巡りに見えますが、二つは切り離せないという言い方です。

この章句が説くこと

春秋冬夏は陰陽の推移なり時の短長は陰陽の利用なり以て政を正す可き者は地なり故に正さざる可からず事治まらざれば則ち貨多からず貨多く事治まれば則ち天下に求むる所の者寡なし土地天地

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