管子 / 立政
凡孝弟忠信、賢良、儁材,若在長家子弟、臣妾、屬役、賓客,則什伍以復于游宗,游宗以復于里尉,里尉以復于州長,州長以計于鄉師,鄉師以著于士師。凡過黨,其在家屬,及于長家;其在長家,及于什伍之長。其在什伍之長,及于游宗;其在游宗,及于里尉;其在里尉,及于州長;其在州長,及于鄉師;其在鄉師,及于士師。三月一復,六月一計,十二月一著。凡上賢不過等,使能不兼官,罰有罪不獨及,賞有功不專與。孟春之朝,君自聽朝,論爵賞校官,終五日。季冬之夕,君自聽朝,論罰罪刑殺,亦終五日。
新字:凡孝弟忠信、賢良、儁材,若在長家子弟、臣妾、属役、賓客,則什伍以復于游宗,游宗以復于里尉,里尉以復于州長,州長以計于鄉師,鄉師以著于士師。凡過党,其在家属,及于長家;其在長家,及于什伍之長。其在什伍之長,及于游宗;其在游宗,及于里尉;其在里尉,及于州長;其在州長,及于鄉師;其在鄉師,及于士師。三月一復,六月一計,十二月一著。凡上賢不過等,使能不兼官,罰有罪不独及,賞有功不専与。孟春之朝,君自聴朝,論爵賞校官,終五日。季冬之夕,君自聴朝,論罰罪刑殺,亦終五日。
書き下し
凡そ孝弟忠信、賢良、儁材、若し長家の子弟、臣妾、屬役、賓客に在らば、則ち什伍以て游宗に復し、游宗以て里尉に復し、里尉以て州長に復し、州長以て鄉師に計り、鄉師以て士師に著す。凡そ黨に過つは、其の家屬に在らば、長家に及ぶ。其の長家に在らば、什伍の長に及ぶ。其の什伍の長に在らば、游宗に及ぶ。其の游宗に在らば、里尉に及ぶ。其の里尉に在らば、州長に及ぶ。其の州長に在らば、鄉師に及ぶ。其の鄉師に在らば、士師に及ぶ。三月に一たび復し、六月に一たび計り、十二月に一たび著す。凡そ賢を上ぐるに等を過ぎず、能を使うに官を兼ねず、罪有るを罰するに獨り及ぼさず、功有るに賞するに專ら與えず。孟春の朝、君自ら朝を聽き、爵賞を論じ官を校ぶること、五日に終わる。季冬の夕、君自ら朝を聽き、罰罪刑殺を論ずること、亦た五日に終わる。
現代語訳
孝行・悌順・忠・信、賢良、すぐれた才の者が、有力な家の子弟・使用人・雇い人・食客の中にいれば、什伍が游宗に報告し、游宗が里尉に、里尉が州長に、州長が郷師に届け、郷師が士師に記録する。仲間内で過ちがあれば、それが家の者にあるときは有力な家の主に及び、有力な家にあるときは什伍の長に及び、什伍の長にあるときは游宗に及び、游宗にあるときは里尉に、里尉にあるときは州長に、州長にあるときは郷師に、郷師にあるときは士師に及ぶ。三月に一度報告し、六月に一度集計し、十二月に一度記録する。賢者を挙げるのに等級を飛び越えさせず、能ある者を使うのに官を兼ねさせず、罪ある者を罰するのに一人だけに及ぼさず、功ある者に賞するのに一人占めさせない。初春の朝、君主は自ら政を聴き、爵と賞を論じ官を選ぶ。五日で終える。冬の終わりの夕、君主は自ら政を聴き、罰と刑を論じる。これも五日で終える。
解説
この章句が説くこと
関連する章句
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呂氏春秋・義賞①春氣至れば則ち草木産し、秋氣至れば則ち草木落つ。産と落とは之を使しむるもの或り。自ら然るに非ざるなり。故に之を使しむる者至れば、物為さざる無く、之を使しむる者至らざれば、物為す可き無し。古の人、其の使しむる所以を審らかにす、故に物、用を為さざる莫し。賞罰の柄、此れ上の使しむる所以なり。其の以て加うる所の者義なれば、則ち忠信親愛の道彰わる。久しく彰われて愈々長ずれば、民の之に安んずること性の若し。此を之れ教成ると謂う。教成れば則ち厚賞嚴威有りと雖も禁ずること能わず。故に善く教うる者は、義以て賞罰して教成り、教成りて賞罰禁ずること能わず。賞罰を用いて當らざるも亦た然り。姦偽賊亂貪戻の道興り、久しく興りて息まざれば、民の之を讎うること性の若し。戎夷胡貉巴越の民は、是を以て厚賞嚴罰有りと雖も、禁ずること能わず。郢人の兩版を以て垣するや、吳起之を變じて惡まる。賞罰易れば民安くんぞ樂しまん。氐羌の民、其れ虜となるや、其の係纍を憂えずして、其の死するに焚かれざるを憂うるは、皆、邪に成り、且つ成りて民を賊う。故に賞罰の加うる所は、慎まざる可からず。
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『韓非子』難一第三十六今赫は僅かに驕侮せざるのみにして、襄子之を賞するは、是れ賞を失うなり。明主は賞を無功に加えず、罰を無罪に加えず。
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『韓非子』二柄第七明主の其の民を導制する所の者は、二柄のみ。二柄とは、刑・徳なり。
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『韓非子』外儲説右下第三十五賞罰共にすれば則ち禁令行われず。何を以て之を明らかにせん。之を明らかにするに造父・於期を以てす。
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孫子・行軍篇數々賞する者は、窘するなり。數々罰する者は、困しむなり。先に暴にして後に其の衆を畏るる者は、不精の至りなり。来たりて委謝する者は、休息を欲するなり。
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呂氏春秋・當賞①民は道無くして天を知る。民は四時寒暑日月星辰の行を以て天を知る。四時寒暑日月星辰の行當たれば、則ち諸生の血氣有るの類、皆為に其の處を得て其の產に安んず。人臣も亦た道無くして主を知る。人臣は賞罰爵祿の加わる所を以て主を知る。主の賞罰爵祿の加わる所の者宜しければ、則ち親疏遠近賢不肖、皆其の力を盡くして、以て用を為す。