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管子 / 立政

分國以為五鄉,鄉為之師。分鄉以為五州,州為之長。分州以為十里,里為之尉。分里以為十游,游為之宗。十家為什,五家為伍,什伍皆有長焉。築障塞匿,一道路,博出入,審閭閈,慎筦鍵。筦藏于里尉,置閭有司,以時開閉。閭有司觀出入者,以復于里尉。凡出入不時,衣服不中,圏屬羣徒,不順於常者,閭有司見之,復無時。若在長家子弟、臣妾、屬役、賓客,則里尉以譙于游宗,游宗以譙于什伍,什伍以譙于長家。譙敬而勿復,一再則宥,三則不赦。

新字:分国以為五鄉,鄉為之師。分鄉以為五州,州為之長。分州以為十里,里為之尉。分里以為十游,游為之宗。十家為什,五家為伍,什伍皆有長焉。築障塞匿,一道路,博出入,審閭閈,慎筦鍵。筦蔵于里尉,置閭有司,以時開閉。閭有司観出入者,以復于里尉。凡出入不時,衣服不中,圏属羣徒,不順於常者,閭有司見之,復無時。若在長家子弟、臣妾、属役、賓客,則里尉以譙于游宗,游宗以譙于什伍,什伍以譙于長家。譙敬而勿復,一再則宥,三則不赦。

書き下し

國を分かちて以て五鄉と為し、鄉に之が師を為く。鄉を分かちて以て五州と為し、州に之が長を為く。州を分かちて以て十里と為し、里に之が尉を為く。里を分かちて以て十游と為し、游に之が宗を為く。十家を什と為し、五家を伍と為し、什伍に皆長有り。障を築き匿を塞ぎ、道路を一にし、出入を博らかにし、閭閈を審らかにし、筦鍵を慎む。筦は里尉に藏め、閭に有司を置き、時を以て開閉す。閭の有司は出入する者を觀て、以て里尉に復す。凡そ出入時ならず、衣服中らず、圈屬羣徒し、常に順わざる者は、閭の有司之を見れば、復すに時無し。若し長家の子弟、臣妾、屬役、賓客に在らば、則ち里尉以て游宗を譙め、游宗以て什伍を譙め、什伍以て長家を譙む。譙めて敬まば復する勿かれ、一再なれば則ち宥し、三たびすれば則ち赦さず。

現代語訳

国を分けて五つの郷とし、郷に師を置く。郷を分けて五つの州とし、州に長を置く。州を分けて十の里とし、里に尉を置く。里を分けて十の游とし、游に宗を置く。十家を什とし、五家を伍とし、什にも伍にも長を置く。防ぎを築いて隠れ場をふさぎ、道路を一本に通し、出入りを明らかにし、門と垣をはっきりさせ、鍵の管理を慎む。鍵は里尉が預かり、門に係を置いて時刻どおりに開け閉めする。門の係は出入りする者を見て、里尉に報告する。出入りが時刻に合わない者、衣服が身分に合わない者、群れて連れ立つ者、常のありようから外れた者を、門の係が見つけたら、時を選ばず報告する。もしそれが有力な家の子弟・使用人・雇い人・食客であれば、里尉が游宗を責め、游宗が什伍を責め、什伍が有力な家を責める。責めて改まれば重ねて報告せず、一度二度なら許し、三度あれば赦さない。

解説

国を郷・州・里・游、そして什伍まで刻む編成の段です。管子の実務の細かさがよく出ています。門の鍵を誰が預かるか、いつ開け閉めするかまで書きました。読みどころは責め方の順序です。有力な家の者が外れたときは、いきなり本人ではなく、里尉から游宗、什伍を経て家へと段を下ろしていく。そして三度目までは赦す、と回数まで決めています。取り締まりの範囲と限度を同時に決めた書き方です。

この章句が説くこと

国を分かちて以て五鄉と為し鄉に之が師を為く十家を什と為し五家を伍と為し什伍に皆長有り閭の有司は出入する者を観て以て里尉に復す一再なれば則ち宥し三たびすれば則ち赦さず組織規律

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