格言聯璧 / 攝生類・老い來たりての疾病は壯年に招く
節欲以驅二豎,修身以屈三彭,安貧以聽五鬼,息機以弭六賊。 衰後罪孽,都是盛時作的。老來疾病,都是壯年招的。 敗德之事非一,而酗酒者德必敗。
新字:節欲以駆二豎,修身以屈三彭,安貧以聴五鬼,息機以弭六賊。 衰後罪孽,都是盛時作的。老来疾病,都是壮年招的。 敗徳之事非一,而酗酒者徳必敗。
書き下し
欲を節して以て二豎を驅り、身を修めて以て三彭を屈し、貧に安んじて以て五鬼に聽せ、機を息めて以て六賊を弭む。 衰へし後の罪孽は、都て是れ盛んなる時に作せしものなり。老い來たりての疾病は、都て是れ壯年に招きしものなり。 德を敗るの事は一に非ず、而して酒に酗ふ者は德必ず敗る。
現代語訳
欲を節して二豎(病魔)を追い払い、身を修めて三彭(人の罪を天に告げるという体内の虫)を屈服させ、貧しさに安んじて五鬼(貧乏神)のなすがままに任せ、策謀の心を休めて六賊(六つの感覚が引き起こす煩悩)を鎮めます。 衰えた後の罪の報いは、すべて盛んだったときに作ったものです。老いてからの病気は、すべて壮年のときに招いたものです。 徳を損なう事は一つではありませんが、酒に溺れて乱れる者は、徳が必ず損なわれます。
解説
最初の句は、病、罪、貧、煩悩という四つの災いを、故事にちなむ魔物の名で並べたものです。二豎は『春秋左氏伝』で晋の景公の夢に現れた二人の子どもの姿の病魔、三彭は道教で人の体内に住んで罪を天帝に告げるという三尸の虫、五鬼は唐の韓愈の「送窮文」に見える貧乏神、六賊は仏教で眼耳鼻舌身意の六根が煩悩を招くことです。貧だけは追い払わず聽す、つまり任せておけというところに、安貧の考えが表れています。次の対句は、衰えてからの報いも老いてからの病も、盛んな時期に自分で作ったものだと説き、最後の句は次の単位の好色の句と対になって飲酒を戒めます。元気な今の過ごし方が将来の自分をつくるという当たり前の真実を、思い出させてくれます。
この章句が説くこと
摂生節制禁酒修身安貧
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