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格言聯璧 / 惠吉類・利害を計るの私を移して是非を計る

移樂宴樂之時以樂講習,則智長。 移信異端之意以信聖賢,則道明。 移好財色之心以好仁義,則德立。 移計利害之私以計是非,則義精。

新字:移楽宴楽之時以楽講習,則智長。 移信異端之意以信聖賢,則道明。 移好財色之心以好仁義,則徳立。 移計利害之私以計是非,則義精。

書き下し

宴樂を樂しむの時を移して以て講習を樂しめば、則ち智長ず。 異端を信ずるの意を移して以て聖賢を信ずれば、則ち道明らかなり。 財色を好むの心を移して以て仁義を好めば、則ち德立つ。 利害を計るの私を移して以て是非を計れば、則ち義精し。

現代語訳

宴会を楽しむ時間を移して学問の講習を楽しめば、知恵が伸びます。 異端を信じる思いを移して聖賢を信じれば、道が明らかになります。 財や色を好む心を移して仁義を好めば、徳が立ちます。 利害を計算する私心を移して是非を計れば、義がくわしく明らかになります。

解説

前の単位から続く「移」の列挙で、ここでは時間・信仰・好み・計算の四つを取り上げています。どれも、人が自然に持っている力を否定せず、その向け先だけを変えよと説くのが特色です。宴会を楽しむ力は学びを楽しむ力に、財色を好む心は仁義を好む心に転じられるというのです。異端は儒学から見て正統でない教えのことで、当時の仏教や道教、民間信仰を指すことが多い語です。最後の、利害の計算を是非の判断に振り替えよという句は、損得で考える癖をそのまま善悪の吟味に使え、という意味で、とても実際的です。飲み会の一回を勉強会に替えるだけでも、この句を試すことになります。
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この章句が説くこと

学問仁義転換修身是非

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