格言聯璧 / 惠吉類・終日善言を說くは一件を做すに如かず
終日說善言,不如做了一件。 終身行善事,須防錯了一件。 物力艱難,要知吃飯穿衣,談何容易! 光陰迅速,即使讀書行善,能有幾多?
新字:終日説善言,不如做了一件。 終身行善事,須防錯了一件。 物力艱難,要知吃飯穿衣,談何容易! 光陰迅速,即使読書行善,能有幾多?
書き下し
終日善言を說くは、一件を做し了るに如かず。 終身善事を行ふも、須らく一件を錯り了るを防ぐべし。 物力艱難、飯を吃し衣を穿つを知るを要す、談何ぞ容易ならん。 光陰迅速、即使ひ書を讀み善を行ふとも、能く幾多か有らん。
現代語訳
一日中よい言葉を語っても、一つを実行するには及びません。 一生よいことを行っても、一つでも誤ることがないよう気をつけなければなりません。 物を得るのは難しいものです。ご飯を食べ衣を着ることが、口で言うほどたやすくないと知るべきです。 月日はたちまち過ぎます。たとえ書物を読み善を行ったとしても、どれほどのことができるでしょうか。
解説
前の二行は、善を言うことと行うことを対比し、さらに行い続ける人への戒めを加えた対句です。千の善言より一つの実行、そして一生の善行も一つの過ちで崩れうる、という二段の教えになっています。後の二行は物と時を対にした句です。衣食の一つ一つに多くの人の労苦がこもっていることを思えば、ぜいたくはできません。また時間は短く、読書や善行に励んでもできることは限られるのだから、怠っている暇はないと言います。談何容易は、言うほどたやすくない、の意です。語るより動くこと、物と時間を大切にすることは、忙しい現代にこそ響く教えです。
この章句が説くこと
実践倹約惜時読書積善
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