格言聯璧 / 惠吉類・決を天と地と人に取る
多積陰德,諸福自至,是取決於天。 盡力農事,加倍收成,是取決於地。 善教子孫,後嗣昌大,是取決於人。 事事培元氣,其人必壽,念念存本心,其後必昌。
新字:多積陰徳,諸福自至,是取決於天。 尽力農事,加倍収成,是取決於地。 善教子孫,後嗣昌大,是取決於人。 事事培元気,其人必寿,念念存本心,其後必昌。
書き下し
多く陰德を積めば、諸福自ら至る、是れ決を天に取る。 力を農事に盡せば、收成を加倍す、是れ決を地に取る。 善く子孫を教ふれば、後嗣昌大なり、是れ決を人に取る。 事事元氣を培へば、其の人必ず壽く、念念本心を存すれば、其の後必ず昌ん。
現代語訳
陰徳を多く積めば、さまざまな福が自然にやってきます。これは天に決めてもらうことです。 農作業に力を尽くせば、収穫が倍になります。これは地に決めてもらうことです。 子孫をよく教えれば、跡継ぎが大いに栄えます。これは人によって決まることです。 何事にも元気を養えば、その人は必ず長生きし、一念一念に本心を保てば、その子孫は必ず栄えます。
解説
天・地・人の三才に合わせて、福を得る三つの道を並べた一則です。陰徳を積めば天が福を与え、農に励めば地が実りを返し、子孫を教えれば人の世で家が栄えると言います。取決は、結果の判定をそこに委ねるという意味です。三つとも、自分がまず行いを尽くし、結果は天・地・人に応えてもらうという構造になっています。最後の行は、元気と本心を対にし、体の養生が長寿を、心の保持が子孫の繁栄をもたらすと結びます。種をまく努力は自分がし、実りは相手に任せるという姿勢は、仕事でも子育てでも焦りを和らげてくれる考え方です。
この章句が説くこと
陰徳勤勉家訓三才元気
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