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格言聯璧 / 惠吉類・心地の上に波濤無し

作德日休,是謂福地。 居易俟命,是謂洞天。 心地上無波濤,隨在皆風恬浪靜。 性天中有化育,觸處見魚躍鳶飛。 貧賤憂戚,是我分內事,當動心忍性,靜以俟之,更行一切善,以斡轉之;富貴福澤,是我分外事,當保泰持盈,慎以守之,更造一切福,以凝承之。

新字:作徳日休,是謂福地。 居易俟命,是謂洞天。 心地上無波濤,随在皆風恬浪静。 性天中有化育,触処見魚躍鳶飛。 貧賤憂戚,是我分内事,当動心忍性,静以俟之,更行一切善,以斡転之;富貴福沢,是我分外事,当保泰持盈,慎以守之,更造一切福,以凝承之。

書き下し

德を作して日に休す、是れを福地と謂ふ。 易に居りて命を俟つ、是れを洞天と謂ふ。 心地の上に波濤無ければ、隨在皆風恬かに浪靜かなり。 性天の中に化育有れば、觸るる處魚躍り鳶飛ぶを見る。 貧賤憂戚は、是れ我が分內の事なり、當に心を動かし性を忍び、靜かにして以て之を俟ち、更に一切の善を行ひて、以て之を斡轉すべし。富貴福澤は、是れ我が分外の事なり、當に泰を保ち盈を持し、慎みて以て之を守り、更に一切の福を造りて、以て之を凝承すべし。

現代語訳

徳を行って日々心安らかであること、これを福地と言います。 平らかな所に身を置いて天命を待つこと、これを洞天(仙人の住む別天地)と言います。 心の上に波が立たなければ、どこにいても風は穏やかで波は静かです。 本性の中に万物を育む働きがあれば、触れる所どこでも、魚が躍り鳶が飛ぶ生き生きとした姿が見えます。 貧しさや身分の低さ、憂いや悲しみは、私の分の内のことです。心を奮い立たせ本性を耐え忍び、静かに時を待ち、さらにあらゆる善を行って、それを好転させるべきです。富や身分や福や恵みは、私の分の外のことです。安泰を保ち満ちたものを持ちこたえ、慎んで守り、さらにあらゆる福を造って、それをしっかり受け止めるべきです。

解説

最初の対句は、福地や洞天という仙境を、外の場所ではなく心の持ち方に置き換えています。居易俟命は『中庸』の語で、平らかな所にいて天命を待つことです。続く対句は、心に波が立たなければどこでも穏やかであり、本性が生き生きしていれば、『詩経』に言う鳶飛び魚躍るような天地の生気が見えると説きます。最後の長い行は、貧賤を自分の分内のこと、富貴を分外のことと分けているのが要です。苦境は当然引き受けるものとして耐えつつ善で転じ、幸運は思いがけない預かりものとして慎んで守れ、というのです。動心忍性は『孟子』告子下の語です。苦しいときも恵まれたときも心を乱さない構えを教えてくれます。

この章句が説くこと

安命平静謙虚修身

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